『ガンダム』アムロの乗機が週替り! 第2クール序盤の展開はスポンサーへの忖度か?
『機動戦士ガンダム』第2クール序盤でアムロは、「ガンキャノン」と「ガンタンク」に週替りで搭乗しました主人公機「ガンダム」以外のMSに乗る理由とは何でしょうか。物語の外に「ワケアリ」かもしれません
序盤を見ればわかるアムロが鬱になった原因とは?
『機動戦士ガンダム』の主人公「アムロ・レイ」、その「乗機」といえば主役メカである「RX-78-2 ガンダム」です。しかし、アムロは別のMS(モビルスーツ)にも搭乗することがありました。
それがガンダムと同じく地球連邦軍が開発した「RX-77 ガンキャノン」と「RX-75 ガンタンク」です。この2機は母艦である「ホワイトベース」に、当初は1機ずつ搭載されていました。
アムロがガンダムに乗ったのは偶然で、そのまま専任パイロットとして乗り続けています。それはガンダムに乗って一定の戦果を挙げていたこともありますが、ほかにパイロットがいないというホワイトベースの台所事情もありました。
それゆえに物語序盤の、北米大陸での「ガルマ・ザビ」との戦いでは、常にアムロのガンダムに頼るという状況が続きます。これによりアムロの精神は疲弊していきました。一度、アムロの心が折れた時、ホワイトベースの責任者であった「ブライト・ノア」は鉄拳制裁による荒療治で無理やり立ち直らせています。
もっとも、ブライトもアムロに無理をさせていたことには気づいており、第6話でも申し訳なさそうに出撃を求めています。それゆえ、これ以降の話からガンタンクに「ハヤト・コバヤシ」と「リュウ・ホセイ」、ガンキャノンに「カイ・シデン」を乗せて戦場に送り出しました。こうしてホワイトベースの基本的なパイロット配置は決まったわけです。
この第6話で、アムロは初めてガンタンクに乗りました。それはアムロの負担を減らすというハヤトからの提案です。ひとりで操縦するガンダムで戦うよりも、複座のガンタンクの方が負担軽減になるというものでした。これからもわかる通り、初期のホワイトベースは完全にアムロを中心に戦力を組み立てていたわけです。
ところが、戦闘中にアムロはハヤトと意見が合わず、かえって疲弊することになりました。結果的にガンダムが必要になり、ブライトから頼まれたことで、アムロは途中からリュウと交代しています。この際、アムロは「ひとりのほうが戦いやすい」とつぶやいていました。
こうした紆余曲折があって、ホワイトベースのパイロットは基本的には固定となります。しかし、この後にアムロはもう一度、ハヤトとガンタンクに乗り、トラブルがあったとはいえガンキャノンにも搭乗しました。その理由を推測すると、ひとつの仮説が浮かび上がります。