『ワンピ』なぜ、神と呼ばれた「ルナーリア族」は絶滅したのか 人為的か、はたまた…?
少し前に『ONE PIECE(ワンピース)』では、「ルナーリア族」という絶滅種が登場しました。今後かなり重要な鍵を握る存在になるのは間違いないのですが、今のところ分かっていることはほとんどありません。いったい彼らは何者なのでしょうか。
なぜ「最強」の種族は絶滅したのだろう?
『ONE PIECE(ワンピース)』終盤の鍵となるであろう要素のひとつに、「ルナーリア族」の謎があります。かなり戦闘力が高く、ほとんど不死身のような身体を持っているルナーリア族は、現代では絶滅したとされています。
では、なぜ「神の国」に住んでいたルナーリア族は絶滅したのでしょうか。
ルナーリア族は、大昔に絶滅したと伝えられていた種族です。しかし「百獣海賊団」のキングが生き残りであると発覚し、その生態が少しずつ明らかになりました。
これまでに分かっているルナーリア族の情報をおさらいしてみましょう。彼らは白髪、黒い翼、褐色の肌、背中から炎が噴出するという特徴を持ち、自然界のあらゆる環境下で生きられる規格外の耐久力があります。その特異な体質からか、一族の隆盛期には「神」の通り名で崇められていたようです。
その特質は世界政府からも目をつけられており、研究目的のために血眼で生き残りが捜索されていました。存在を「知らせるだけ」でも1億ベリーの報奨金が支払われるほど破格の扱いです。
恵まれた身体能力や耐久性、さらには崇拝の対象であったにもかかわらず、ルナーリア族が絶滅したのは不思議でなりません。ただ自然界のあらゆる環境下で生きられるということは、自然災害で絶滅した可能性は低そうです。
特に多くの支持を集めているのは、何者かに滅ぼされたという説でした。ルナーリア族の耐久性は、あくまで「自然界」の環境下に限られます。彼らは背中の炎が消えると、防御力が落ちるという弱点がありました。
「悪魔の実」や「古代兵器」など、自然現象を超える力で不意打ちされたり、背中の炎を封じられたりすれば、ルナーリア族も為す術がなかったかもしれません。現代では、ルルシア王国が大量破壊兵器「マザーフレイム」で跡形もなく消されています。兵器で種族ごと消すことも不可能ではないでしょう。
加えて、かつてルナーリア族が暮らした「神の国」の跡地が、現在は「聖地マリージョア」である点も引っかかります。そこに暮らす天竜人や、世界政府の人間が一族滅亡に関わった可能性もありそうです。
しかし以前「百獣海賊団」のクイーンが、気になることを話していました。彼はルナーリア族について「絶滅した」と発言していますが、もし一族の滅亡が戦争や迫害などの人為的なものだとしたら「滅ぼされた」などと言ってもいいはずです。このクイーンの言葉には、滅亡の原因が人為的ではないと暗示していたのかもしれません。
例えばトラファルガー・ローの故郷を襲った「珀鉛病」や、ブルックが所属していた「ルンバー海賊団」で蔓延した疫病などのように、作中では恐ろしい病が猛威をふるってきました。ルナーリア族も、こうした病によって滅亡したとも考えられます。
ともすればルナーリア族は「空白の100年」や「Dの一族」ともつながりが深い可能性が高いでしょう。彼らの歴史が解き明かされる日は遠くないのかもしれません。
(ハララ書房)