マグミクス | manga * anime * game

『レイアース』新作アニメが「原作に忠実」ならばいろいろ気になる「懸念点」とは

1994年に放送されたTVアニメ『魔法騎士レイアース』のリメイクが発表されました。果たしてどのようなリメイクが行われるのか、旧来のファンであるほど期待と、そして「とある懸念」が大きいかも知れません。

27年ぶりの新作となる『魔法騎士レイアース』

『魔法騎士レイアース』新アニメ化決定ビジュアル (C)CLAMP・ST/講談社・TMS
『魔法騎士レイアース』新アニメ化決定ビジュアル (C)CLAMP・ST/講談社・TMS

『魔法騎士レイアース』、とても懐かしく、思い出が深いタイトルです。その、1994年に放送されたTVアニメのリメイクが発表されました。当時としてはまだ珍しい女の子たちだけの冒険やロボットへの搭乗、そして究極のどんでん返しといえる展開が、多くの人に新鮮な驚きと深い驚愕を与えた作品です。果たしてどのようなリメイクが行われるのでしょうか。

 近年では『スーパーロボット大戦 T』に参戦し再び脚光を浴びたのも記憶に新しい本作、当時は「魔神」がなかなか出ないなーと、心の片隅で思いながらも光、海、風のファンタジックな冒険を楽しんでいたことを思い出します。

 CLAMPによる原作マンガは、1993年から1995年にかけて月刊少女マンガ誌「なかよし」(講談社)で連載されており、ちょうど連載期間が被っていた『美少女戦士セーラームーン』(著:武内直子)と共に、楽しみにしていた読者も多かったのではないでしょうか。両作品とも男性人気が高かったため、今よりもオタクに対する視線の厳しい時代に勇気を出して「なかよし」を購入していた男性も大勢いたことを思い出します。

 田村直美さんが歌い上げたTVアニメ前期オープニングテーマ「ゆずれない願い」はシングルCD120万枚以上を売り上げるヒット曲となり、NHK「紅白歌合戦」にも出場を果たしました。また音楽監修は「ドラゴンクエスト」シリーズの故 すぎやまこういち氏が務めており、そのように音楽面にも非常に力の入った作品でした。

 しかし気になるのが、「果たしてどの程度まで原作準拠にするのか」という問題です。以前のアニメ化ではオリジナル部分が存在しており、原作では最後まで生存していた「プレセア」が、アニメでは早々に死亡し、後に双子の妹であるオリジナルキャラクター「シエラ」が登場しました。なお、声優はどちらも篠原恵美さんが担当しています。

 原作者である大川七瀬さんもオリジナル展開を問題視したのか、19話以降は最終話まで自ら脚本を担当しています。当時の激務のなかでさらに脚本を手掛けた、大川さんの凄みを感じるエピソードです。

【画像】「レイアースはロボアニメ」こちらがそのロボ「魔神(マシン)」です(5枚)

画像ギャラリー

1 2 3