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「グフ」のヒートロッドってどう収納してんだアレ? アニメキャラの「武器収納」問題

グフのヒートロッドや恋柱の日輪刀は収納できないのでは……そんな疑問は野暮な突っ込みに過ぎないのでしょうか。リアリティの追求とエンタメとしての面白さのバランスについて考えてみました。

大量の武器を内蔵したスーパーロボット

右腕から伸びるのがムチ状「内臓」武器ヒートロッド、左手はフィンガーバルカン。画像は「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
右腕から伸びるのがムチ状「内臓」武器ヒートロッド、左手はフィンガーバルカン。画像は「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 今や日本のアニメやマンガは成熟を迎え、大人の鑑賞にも耐えられるジャンルへと成長しました。しかし荒唐無稽な展開や、整合性よりも演出を重視したデザインが当たり前だった時代もあります。

 たとえばロボットアニメの黎明期には、「スーパーロボット」と呼ばれる巨大ロボットたちが活躍していました。彼らの多くは全身に無数の武器を内蔵し、縦横無尽に暴れまわります。

 スーパーロボットの始祖ともいえる「マジンガーZ」の場合、前腕にロケットパンチ、肘からドリルミサイル、腹部にミサイルパンチ、胸にブレストファイアー、目に光子力ビーム、耳に冷凍ビーム、口にルストハリケーンが内蔵されており、まさに全身武器の塊です。ヒロインの「弓さやか」の愛機「アフロダイA」も、明らかに胸部に収まりきらないサイズの巨大なミサイル(通称おっぱいミサイル)を発射していました。

 巨大ロボットが全身の武器を駆使して敵と戦うカタルシスが「そんな量がどこに入っていたの」という理屈よりも優先されていたといえるでしょう。この傾向は『マジンガーZ』だけでなく『超電磁ロボ コン・バトラーV』や『無敵鋼人ダイターン3』『無敵超人ザンボット3』など多くの作品に共通しています。

 2023年より各地で開催されている、日本の巨大ロボットのデザインと映像表現を検証した展示会『GIANT ROBOTS 日本の巨大ロボット群像』において、これらのロボットは「第三章 搭乗、強化、合体、変形、70年代巨大ロボットの想像力」として分類されています。巨大ロボットで想像可能なアイデアが試行錯誤されていた時代の産物だといえるでしょう。

●武器は外付けが主流に! リアルロボットの登場

 70年代の終わりには、巨大ロボットにリアリティを与えようとする、新たな試みがありました。その代表的な作品が1979年に放送された伝説的アニメ『機動戦士ガンダム』です。同作では骨太のストーリーとバランスを取るように、メカニックにもリアリティが追求されました。主役メカの「ガンダム」は「マジンガーZ」のようなスーパーロボットとは明らかにコンセプトが異なり、内蔵武器は頭部のバルカン砲だけです。

 しかし完全にリアリティ重視だったというわけではありません。「グフ」のヒートロッドやフィンガーバルカン、ガンダムのサポートメカである「Gアーマー」には、スーパーロボット的な演出重視の思想が見られます。

【画像】ヒートロッド等を詰めた結果…こちらが「アフター」の「グフカスタム」です(7枚)

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