原作者自ら改変するもファンの反応は? 賛否が巻き起こったアニメ
原作改変が功を奏した日常系アニメの金字塔
●『けいおん!』
「まんがタイムきらら」(芳文社)で連載されていた、かきふらい先生の4コママンガ『けいおん!』が原作の『けいおん!』は、日常系アニメの代表作として現在も多くのファンに愛されている作品です。
原作は全4巻しかない4コママンガで、主人公「平沢唯」が入部した桜高軽音部での3年間の学生生活を描いた第1期は、ほぼ原作通りの展開で物語が進んでいきました。しかし、第2期では原作を追い越し、ほとんどがアニメオリジナルとしてストーリーが構成されています。
ただ、4コマでは描ききれなかった「ゆるふわ」な作品の空気感や、登場キャラの背景などが詳しく表現され、好評の声が多くあがりました。また、作中でキャラが演奏する曲がファンによってコピーされるなど、作品外で認知を広げ、結果としてアニメは大成功を収めます。
2011年には劇場版も公開されており、「作画も綺麗だし、ストーリーも丁寧で最高の日常系音楽アニメ」と高い評価を得ており、制作を担当した京都アニメーションを賞賛する声が多く出ていました。
(LUIS FIELD)