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キャスト発表←え、イケメンすぎ? 実写化で「美形化」が物議のキャラたち

人気マンガが映画やドラマなどで実写化される際、真っ先に気になることといえば、キャラクターの再現度ではないでしょうか。2次元を3次元にするのはただでさえ難しいなか、原作の地味、面白い顔のキャラたちが「美形化」されてしまったケースもありました。

引っ込み思案なオタクくんが国宝級イケメンに

映画『弱虫ペダル』ティザービジュアル (C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008
映画『弱虫ペダル』ティザービジュアル (C)2020「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008

 マンガが実写化されるとき、しばしば原作ファンからは「キャラクターの再現度」に不満の声が上がります。原作で大人気のイケメンキャラクターが、実写では「なんか違う」仕上がりになってしまった……という反応はよく見かけるのではないでしょうか。

 その逆パターンとして、原作ではそこまでイケメン、美女ではなかったキャラクターが、実写化で「超美形」になってしまうこともありました。

 たとえば、2020年に公開された映画『弱虫ペダル』では、主人公の「小野田坂道」役にまさかの人物が抜擢されました。坂道といえばもともとアニメをこよなく愛し、毎週学校帰りに秋葉原に通っていたという筋金入りのオタク男子で、黒髪&オン眉に丸メガネをかけた冴えない見た目です。そんな坂道を実写版で演じたのは、なんとKing & Princeの永瀬廉さんでした。

 永瀬さんは、同年にファッション誌「ViVi」の名物企画「国宝級イケメンランキング」で、年間通して「NOW部門」の1位に輝いており、ファンからも「全角度国宝級」と称されるほどのビジュアルを誇っています。坂道とは正反対のイメージなので、衝撃を受けた人も多かったでしょう。

 ただ永瀬さん扮する実写版の坂道は、まるで原作から飛び出してきたかのようなクオリティでした。髪型からメガネまで、「冴えないオタク男子」のビジュアルを再現しており、ネット上のレビューでも「声が坂道くんすぎるし演技もうまい」「同じ人間か疑うほどの再現度だった」「キャラが見事にハマってた」と好評を博しています。

 また、CGを一切使わずにキャストが再現した自転車ロードレースの場面も評判となり、いちばん過酷な撮影、トレーニングを乗り越えた永瀬さんの身体能力も話題になりました。監修に携わった元プロロードレーサーの城田大和さんも、絶賛するほどのスキルで、身体面も坂道を再現しています。

 ほかに近年の話題作でいえば、2023年にNetflixで配信された実写ドラマ『ONE PIECE』の「ヘルメッポ」にも触れておきたいところです。原作の序盤に登場したヘルメッポは、前髪を横一文字にぴっちり揃えたキノコのような髪型と、真っ二つに割れたケツアゴを合わせ持つ、きわめてクセの強いビジュアルでした。

 ところがエイダン・スコットさん演じる実写版のヘルメッポは、スーツをばっちり着こなす金髪ロングのイケメンに仕上がっており、もちろんアゴも割れていません。しかも美しい筋肉の鎧まで身に付けており、一糸まとわぬ姿で日本刀を振り回す姿にうっとりしてしまった人も多いのではないでしょうか。

 その後、ルフィたちにコテンパンにやられてからは、おなじみのキノコヘアにイメチェンしていましたが、それでもイケメンさを隠しきれていませんでした。それでも「情けない顔うますぎ」「後に成長していくキャラだからこれくらいイケメンでいいと思う」と、好評の声も多くあがっています。

【画像】えっ、イケメンすぎない? こちらが思わぬキャストによって「美形化」してしまったキャラたちです(7枚)

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