「フリーレン様かな?」FC版『ドラクエ3』をやり尽くした勇者たちが思う「使えない呪文」
一大ブームにもなった、ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』について、深い思い出を持つ人は多く、先日公開した「FC版『ドラクエ3』にあった『使えない呪文』」についての記事には、多くの反響が寄せられました。読者のコメントでは、ほかにも「使えない呪文」の例が多数挙げられています。どのような呪文が名を連ねたのでしょうか?
コスパを優先していくうちに「使わなくなった呪文」

マグミクスでは、ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に登場する、「ガッカリした、使えない呪文」についての記事を配信しました。記事では、道具で代用できる「アバカム」や「レムオル」、使い所が限られる「シャナク」、経験値が得られない「ニフラム」などの呪文を例に挙げて紹介しました。記事に対して、実際にプレイした思い出を持つ読者から多くの反響の声が寄せられ、ほかにも「使えない呪文」の例も続々と挙げられました。
特に「使えない呪文」として多数の声が挙がったのが、魔法使いがレベル12で覚える「ボミオス」です。敵1グループを対象に、モンスターたちの「すばやさ」を下げる効果があります。
シンプルに考えれば、すばやさの高いモンスターに使い、勇者側の攻撃を優先させる効果を期待できそうです。ところが、当時のプレイヤーたちの評価は、残念ながら「使えない」というものでした。例えば「無意味な呪文。なぜならピオリムを使った方が確実だから」「もはや使わない呪文としてネタにされているくらい」などの声が見られました。
レベル5で僧侶が覚える呪文「ピオリム」は、戦闘中のパーティー全体のすばやさを一時的に上げてくれます。敵に対して使うため、失敗する可能性があるボミオスと違って、確実に仲間のすばやさを上げられるため、どうしてもピオリムの方に軍配が上がるのです。
また、使用機会が限られてしまう補助呪文として、「ザメハ」も該当するのではないでしょうか。レベル16の僧侶が取得し、眠らされた仲間を覚醒させることができます。当然、ザメハを使える仲間が眠ってしまえば発動できません。筆者の思い出では、すぐに目覚めるだろうと楽観的に決め込んで、敵への攻撃を優先していた結果、ザメハを使う機会はほとんどありませんでした。幸い、その選択によってパーティーが全滅せずに済んでいます。「補助呪文を使うより、さっさと戦闘を終わらせたほうが早い」という考えの勇者は多いのではないでしょうか。
また、補助呪文以外にも、「コスパ的に優れてない」「ほかの呪文の方が良い」といった理由で使われなかった攻撃呪文もありました。例えば、レベル26の勇者が覚える「ライデイン」はMPを8消費し、敵1体に約80のダメージを与えられます。しかし、その段階での勇者の攻撃力や装備を考えれば、普通の物理攻撃を選んだ方が、MPを減らさずにライデインと同等、それ以上のダメージを与えられたのです。ライデインが敵単体ではなく、全体に効果のある呪文であれば、まだ使い勝手が良かったかもしれません。