「セラフィム」登場でまた注目? 『ワンピ』クロコダイルの未回収伏線
人気マンガ『ONE PIECE』には物語序盤から登場しながらも、いまだ謎を抱えるキャラが多くいます。元王下七武海の「クロコダイル」も、そのひとりです。新組織「クロスギルド」にも深く関わり、今後の活躍も期待される彼にはどのような伏線が残されているのでしょうか。
「アラバスタ編」から闇の組織が関わっている考察も?

マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公「モンキー・D・ルフィ」との敵対や共闘を経て、現在は海兵狩りの組織「クロスギルド」を設立し、今後の動向にも目が離せないキャラが、元「王下七武海」の「サー・クロコダイル」です。クロコダイルは昔から何かと謎が考察されているキャラで、「エンポリオ・イワンコフ」との会話で何かの「弱み」を握られていることが分かった彼は、「右耳にピアスをしている」ことなどで、「元女性説」が長年うわさされていますが、真相は不明のままです。
また、彼にまつわる謎はほかにもいくつか残っています。
登場時から残っている謎としてあげられるのは、クロコダイルが古代兵器「プルトン」の在処を示す「歴史の本文(ポーネグリフ)」の存在の情報をどこから入手したのか、ということでしょう。彼はルフィに敗北する前、「アラバスタ王国」を乗っ取り、プルトン(その後「ワノ国」にあることが判明)によって、軍事国家を築くことを目指していました。しかし、なぜそのポーネグリフがアラバスタ王国にあることを知っていたのか、という答えはいまだ明かされていません。
そこで注目されたのが、クロスギルドに出資したという「闇の組織」です。原作第1058話の海軍の会議では、多くの「闇の組織」が海兵狩りのために出資していると判明しています。クロコダイルがアラバスタにいた頃から通じていたとすると、ポーネグリフの情報も「闇の組織」のどこかから得ていた可能性が考えられるでしょう。
一部のファンの間では、「クロコダイルのバックで何者かが手を引いてそう」「世界政府も闇が深いし裏の組織に関わってる展開もありえるのでは」など、さまざまな考察がされています。今後、闇の組織の存在が明かされていくのか、気になるところです。
ほかによく話題にあがるのは、元四皇「白ひげ」こと「エドワード・ニューゲート」との関係性です。クロコダイルは過去に、白ひげに挑んで惨敗していたことがコミックス第78巻のSBS「質問コーナー」でわかっています。「頂上戦争」で白ひげの首を取ることを目的に、ルフィの「インペルダウン」脱獄を手伝ったことからも、その因縁の深さが分かるでしょう。
ところが、ただ彼を殺したいだけではないこともうかがえます。たとえば、頂上戦争で白ひげが海軍大将「赤犬」や元帥「センゴク」の策により、傘下の船長「スクアード」に刺されダメージを受けた際、クロコダイルは白ひげが傘下の海賊団の命を売ったというデマを聞いて「おれはそんな『弱ェ男』に負けたつもりはねェぞ」と、叫んでいました。
クロコダイルを知る者たちが驚くほど感情的になっており、それまでの冷酷さから印象が一変するシーンで、ファンの間では「一種の愛憎を感じる」「白ひげへの並々ならぬ執着を感じる」など、その振る舞いが注目されました。クロコダイルが白ひげに抱える思いや、戦いを挑んだ理由などの過去回想が描かれる日はくるのでしょうか。