マグミクス | manga * anime * game

『仮面ライダー』爆笑レベルの弱さだった怪人「ヒトデンジャー」とは何者だったのか

バトルもののコンテンツにおいて、強敵の意外な「弱点」を突いて勝利する、という筋書きは爽快なものです。ところが、仮面ライダーの怪人「ヒトデンジャー」の弱点はあまりに間抜けすぎました。何が起きたのでしょうか。

途中までは圧倒的な強さに見えた怪人「ヒトデンジャー」

歴代ライダーも必殺技とする「ライダーキック」だが……。「S.H.Figuarts 仮面ライダー旧2号」(BANDAI SPIRITS) (C)石森プロ・東映
歴代ライダーも必殺技とする「ライダーキック」だが……。「S.H.Figuarts 仮面ライダー旧2号」(BANDAI SPIRITS) (C)石森プロ・東映

 52年前の7月31日は、『仮面ライダー』第18話「化石男ヒトデンジャー」が放送された日です。これに登場した怪人「ヒトデンジャー」は驚異的な体の硬さを誇り、一度はライダーキックすら跳ね返し仮面ライダー2号をあと一歩のところまで追い詰めましたが、とある間抜けな理由から最後は倒されてしまいます。ヒトデンジャーの弱点とはいったい何だったのでしょうか。

『仮面ライダー』第18話といえば、藤岡弘、さんが撮影中の事故で重傷を負い、佐々木剛さんが演じる「一文字隼人」こと「仮面ライダー2号」が活躍していた時期に当たります。「おやじさん」こと「立花藤兵衛」や「滝和也」ら頼りになる仲間たちと共に悪の秘密結社「ショッカー」の怪人たちと戦い抜いた仮面ライダー2号、そのなかでもヒトデンジャーとの対決は、一風変わった流れとなっていました。

 放送時期が夏休みだったこともあってか、第18話は一般人の兄弟が山登りをしているシーンから始まるも、すぐに怪しげなシンボルマークを掲げた建物に出くわします。そう、ショッカーが建設中のミサイル基地です。

 そこへ突如として現れたヒトデンジャー、これにツルハシで殴り掛かるお兄さんですが、まるでお寺の鐘を突いているような音がするだけで、まったく歯が立ちません。「滅茶苦茶硬いんだよこの怪人!」……描写に見事に成功しています。

 お兄さんは結局、捕らえられてしまいます。一方の弟さんは逃げ出し、崖から転げ落ちたところを一文字に無事、救出されました。怪人の話を聞かされた一文字は即座にショッカーがいると判断し聞き込みを開始、すぐに「大きなヒトデの化石が見つかったが姿を消した」という情報を得て、ショッカーがヒトデの化石を怪人に仕立て上げたと察知します。

 しかし先にヒトデンジャーに遭遇したのは、別行動をとっていた滝でした。建物を見て怪しいと感じる滝……ヒトデを付けているだけのショッカーっぽいシンボルが4つもあるのですから、ショッカーの秘密基地だと即断してもいいのではないでしょうか。

 案の定、襲撃を受けた滝は奮闘するも、ヒトデンジャーにはかないません。そこにライダー2号が現れライダーキックを放ちますが、なんとヒトデンジャーはライダーキックを跳ね返してしまいました。

【画像】化石+ヒトデ+怪人=こちらが怪人「ヒトデンジャー」です(4枚)

画像ギャラリー

1 2