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鉄人が宇宙へ…!? シリーズ2作目『太陽の使者 鉄人28号』のラスボスって覚えてる?

『太陽の使者』の好評を受けて2作連続で横山光輝原作のロボットアニメを放送

「MODEROID 六神合体ゴッドマーズ」(グッドスマイルカンパニー) (C)光プロダクション
「MODEROID 六神合体ゴッドマーズ」(グッドスマイルカンパニー) (C)光プロダクション

『太陽』の成功を受けて、後番組は同じ横山先生の『マーズ』を原作にした『六神合体ゴッドマーズ』(1981年)が放送されます。企画当初、1979年から始まった『機動戦士ガンダム』の大ヒットによって「ロボットの集団化」の風潮が強く、これを受けたスポンサーである玩具会社の意向により、原作にはない六体のロボットが合体する設定が生まれました。

『太陽』に続いてメインライターを担当した藤川桂介さんの著書『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマト、六神合体ゴッドマーズまで』によると、『ゴッドマーズ』製作前の打ち合わせで横山先生から「すべてお任せしますから、自由に書いてください」といわれ、「原作となる『マーズ』という作品は、出版されてから、かなり時間がたっているもので、時代に合わせて変える必要があるでしょうから――」と伝えられたといいます。

 残念ながら著書には『太陽』についてのエピソードは掲載されていません。しかし、『ゴッドマーズ』に関するエピソードを読む限り、横山先生は原作の改変に柔軟で、『太陽』を製作するにあたっても、積極的に時代に合わせた設定変更を望んでいたのではないかと推測できます。

 横山先生の時代の潮流に柔軟な姿勢と、制作側とスポンサーの両方の意向を汲み取った藤川さんによる脚本の妙により、『ゴッドマーズ』は1年3か月にわたって放送され、のちに映画化もされる大ヒット作となりました。これも『太陽の使者 鉄人28号』の成功あってこそではないでしょうか。

(LUIS FIELD)

【画像】見た目も全然違う? 2代目はかなりスマートに… こちらが初代の鉄人28号です(5枚)

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