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『ガンダム』のビーム兵器は実現可能? 現段階でどの程度「実用化」されているのか

『ガンダム』をはじめ、ロボットアニメではおなじみの「ビーム兵器」は、はたして現実世界でも実現可能なものなのでしょうか。実は一部すでに実用化されてはいるものの、なかなかアニメのようにはいかないようです。

「ビームライフル」まであと何世紀?

「ビームサーベル」の実現は「ビームライフル」よりはるか先になりそう。画像は「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
「ビームサーベル」の実現は「ビームライフル」よりはるか先になりそう。画像は「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

「機動戦士ガンダム」シリーズにおいて、ビーム兵器はメカニックデザインに華を添え、戦闘シーンを圧倒的なスケールで彩ります。「ビームライフル」「メガ粒子砲」「ビームサーベル」……作品に登場する数々のビーム兵器は、観る者を魅了してきました。

 ガンダム世界のビーム兵器は、「ミノフスキー粒子」と呼ばれる架空の物質を用いた「メガ粒子砲」が基本であるとされています。具体的な技術は不明ながらも、ミノフスキー粒子を集束、加速し、それをビームとして放射する仕組みだそうです。まさに、現代科学技術レベルでは実現不可能なビーム兵器の存在を説明するために考案された設定、といえるでしょう。

「ガンダム」シリーズに限らず、SF作品におけるビーム兵器は、さまざまなカタチで描かれてきました。共通するのは、光速(1秒で地球を7周半)ないしそれに近い速度で発射され、高い威力と精度を持つという点です。しかし、これらの兵器は果たして現実世界で実現可能なのでしょうか。

 現実世界では、ビーム兵器の実現は極めて困難であり、SF作品のような万能兵器とは程遠い状況にあります。現時点で実現しているビーム兵器の多くは「レーザー」または「マイクロ波」と呼ばれるものです。

 どちらも物質ではなく光の一種であり、小さい断面積に収束した細い線(ビーム)として照射するものです。電熱ストーブの発するエネルギーを使用するものが「レーザー」であり、電子レンジの発するエネルギーを使用するものが「マイクロ波」です。

【画像】実現性よりその発想がヤベぇ? こちらが「ガンダム」の珍武器です(5枚)

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