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スクウェアの格闘ゲーム『ブシドーブレード』 コンビニでゲーム機本体が買えた時代

1997年3月14日、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)からプレイステーション用ソフト『ブシドーブレード』が発売されました。開発はライトウェイト。当時流行していた対戦格闘ゲームに武器による一撃必殺と広大なフィールドの自由な移動を取り入れた作品です。

スクウェアが発売した対戦ゲーム

『レジェンダリーヒッツ ブシドーブレード』(スクウェア・エニックス)
『レジェンダリーヒッツ ブシドーブレード』(スクウェア・エニックス)

 1997年3月14日、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)からプレイステーション用ゲームソフト『ブシドーブレード』が発売されました。開発はライトウェイト。当時流行していた対戦格闘ゲームに武器による一撃必殺と広大なフィールドの自由な移動を取り入れ、話題となりました。ゲームライターの早川清一朗さんが、思い出を語ります。

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 当時、大学生だった筆者は小遣い稼ぎのため、はっきり言うとゲーム代をねん出するために近所のセブン-イレブンでアルバイトをしていました。この頃のコンビニエンスストアではゲームソフトだけでなく、プレイステーションやセガサターンといったゲーム機本体が販売されていました。

 コンビニでのゲーム販売を取り仕切っていたのが、スクウェアが出資して作られた「デジキューブ」という会社です。コンビニにはデジキューブのスペースが確保されており、そこに置かれた交換札を店員に渡すと、店内にしまってあるゲームソフトを出してもらえるという販売方法でした。

 デジキューブがコンビニに設置していた端末にはCMを放送する機能があり、バイト中は延々と同じようなCMをループで聞いていました。『ブシドーブレード』もそのなかのひとつです。TVでも大量のCMが流されていた記憶があるので、かなりプロモーションには力を入れていたことがうかがえます。

 毎日のようにCMを見ていれば、いやでも興味が湧いてきます。当時、ヒット請負人的な立場にあったスクウェアが発売した対戦格闘ゲームということもあり、筆者は発売日に『ブシドーブレード』を購入して一撃必殺の世界に足を踏み入れることとなったのです。

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