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【声優・本多真梨子のマンガ愛(4)】『約束のネバーランド』今こそ痺れる原作を読むべし!

マンガをこよなく愛する声優、本多真梨子さんが、心からおすすめしたいマンガを語ります。第4回は数々の「謎」に読者を引き込む少年マンガ。本多さんが「しびれる!」と絶賛するこの作品の楽しみどころとは……?

子供たちによる、命をかけた「脱獄」

声優・本多真梨子さん
声優・本多真梨子さん

『けものフレンズ』『日常』『生徒会の一存』など、数多くのアニメ作品で活躍する声優の本多真梨子さんにとって、マンガは「生きるエネルギー」。本多さん自身が熱中し、心からおすすめしたいマンガ作品を語ります。今回取り上げるのは、実写映画化が決まった「週刊少年ジャンプ」の人気作です。

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 最近、「謎解き」が流行っています。

 私も行ってみましたが、これがなかなか…難しいんです。自分の力で謎を解くには、新しい発想を思いついたり、その前にあったことを分析しなきゃいけない。そして、ひとりでは解けない謎も、何人かで力を合わせれば解けることもある。

 そんな、たくさんの謎と対峙する少年マンガがあります。週刊少年ジャンプで連載中の『約束のネバーランド』です。

 2019年1月のTVアニメ化に続き、この2020年には実写映画化も予定、知らない人はいないのではと思えるほどの大人気作品。「タイトルは知ってるけれど、原作はまだ読んでないよ」って方もいるかもしれないで、これを機にぜひ読んでいただきたい!!

 私は1巻を読んで、鳥肌が立ちました。こんな世界観、今まで読んだことがなくて。

『約束のネバーランド』……グレイス=フィールドという小さな孤児院で暮らす、主人公エマ、ノーマン、レイ。血のつながりはなくても、自分たちを育ててくれたママが、ここで暮らすたくさんの兄弟たちが、大事な家族だった……。

 施設は私の家。10年間、疑ったことすらなかった、当たり前の日常。それが全て、偽りだと気づいてしまった。

《私たちはずっと◯◯られるために、生きてきたの?》

 ……嗚呼、とても読んで欲しい。この気持ちを私と共有して欲しい。この◯◯を埋めて欲しい。

 テストに出ます。

 第1話の読者を引き込む力が、とにかくすごいんです。もう続き読まないと気になって気になって。どうしたら、あの人を出し抜けるか、エマたちも考えてるけど、読んでる私も必死で考えてしまいます。

 これぞ、最初に話した『謎解き』と近いものを感じる!

 でもただの謎解きではない。彼らは本当の意味で命を賭けた、謎解き。自分たちの頭をフル回転させて、生き残る術を考えないと、死んでしまう。

 そんなギリギリでの戦いが! 逆境が! 本当に、しびれる作品なのです。

【画像】コラボは当然の帰結?『約束のネバーランド』x謎解きイベントの現場(6枚)

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本多真梨子(ほんだ まりこ)

声優/アミュレート所属。TVアニメ『神之塔』(ユリ・ザハード)、TVアニメ『日常』(相生祐子)、TVアニメ『生徒会の一存』シリーズ(桜野くりむ)、TVアニメ「ロボットガールズZ」(マジンガーZ ちゃん)、ゲーム「サモンナイト」シリーズ(ペリエ)など。
・公式サイト:http://amuleto.jp/talents/honda-mariko.html
・Twitter:https://twitter.com/honda_mosamosa