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放送スケジュールの変更で途中で終わったアニメ 「いつまでも続き待ってます」

毎クール多くのアニメ作品が制作されており、放送枠内では完結まで描ききれなかった作品も増えつつあります。どのような作品が、完結できなかったのでしょうか。

待望の続編が放送延期に

『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』キービジュアル (C)麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』キービジュアル (C)麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会

 近年、毎クール多くのアニメが放送されており、なかにはクオリティ維持の問題や制作の遅延から、放送スケジュールが変更される作品もあります。なかには放送枠で収まりきらず、放送日を変更して続きを放送した例もありました。

●『ささやくように恋を唄う』

 2024年4月から1クールが放送されていた『ささやくように恋を唄う』は、放送延期になった結果、いまだに第11話と第12話が放送されていません。本作は「コミック百合姫」で連載中の同題マンガが原作で、アニメーション制作は横浜アニメーションラボとクラウドハーツが手がけています。

 主人公「木野ひまり」は、新歓のバンド演奏で歌うもうひとりの主人公「朝凪依」にファンとしてひと目惚れをし、その想いを依にぶつけました。しかし、依はひまりの気持ちを恋愛感情として受け取り、彼女はひまりに惚れてしまうのです。その後、依はひまりの気持ちが恋愛感情ではないとすぐに気が付いたものの、諦められずひまりを振り向かせようとしていきます。

『ささやくように恋を唄う』は2024年1月からの放送予定でしたが、時期が2024年4月に変更になりました。放送開始後の第1話と第2話はキレイな作画でしたが、第3話から崩れ始めます。その後、 持ち直したものの、第7話のライブシーンでは、マイクスタンドやドラムが消えたり現れたりする事態まで起きました。

 そして、第8話の放送後には、制作上の都合により放送スケジュールの変更が発表され、第11話と第12話の放送は未定となったまま、まだ続報はありません。ネット上では「11話と12話は1話のクオリティで作って欲しい」「どれだけ延期しても待っている」などの声があり、多くのファンが続きを待ち望んでいます。

●『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』

「月刊サンデーGX」(小学館)で連載中の同題マンガを原作とした『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』も、放送枠で完結できませんでした。

 本作は、ある日突然世界がゾンビであふれかえったことで、ブラック企業に勤める主人公「天道輝」が会社から解放されるところから始まる物語です。彼は自由の身になったことで「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリストを作り、仲間たちとともにリストの項目を叶えていきます。

 本作のアニメーション制作はBUG FILMSが手がけており、初の元請作品でした。2023年7月から1クールでの放送が始まり、毎話クオリティが高かったため「覇権候補」と期待したファンも多かったことでしょう。しかし放送開始からしばらくすると、制作遅延のため放送スケジュールが変更となり、当初の放送枠では第9話が最後となってしまいました。そして、待望の第10話から第12話は放送終了後の約3か月後に放送され、無事に完結しています。

 延期については賛否両論あったものの延期後の作画もクオリティが高かったことから、「このクオリティで完走してくれたことがうれしい」「延期がもったいなかったけど、最高の作画でよかった」と、感謝や安堵の声があがっています。

【画像】え…っ?「ゾンビがちゃんと怖い」こちらが実は実写化されてた『ゾン100』です(3枚)

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