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映画『華麗なる覚醒』のハーレイ・クインは何者なのか? 自らを解放し突き進む女性像

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が2020年3月20日に公開されます。ハーレイ・クインは、バットマンシリーズに登場する悪役キャラクター。悪役「ジョーカー」の恋人としても知られる彼女が、今作で見せる「自身の解放」は、多くの観客をも惹きつける魅力を放っています。

「女性たちの物語」を! ハーレイ演じた俳優が自ら製作を打診

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』メインビジュアル (C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』メインビジュアル (C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 2020年3月20日(金)に公開予定の映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の主役ハーレイ・クインは、90年代に「バットマン」シリーズに登場した女性のヴィラン(悪役)であり、シリーズ中トップクラスの人気を誇るキャラクターです。

 悪役「ジョーカー」の恋人という設定で有名な彼女は、サーカスのピエロのような恰好が有名ですが、前作『スーサイド・スクワッド』(2015年)でハーレイを演じたマーゴット・ロビーは、ビジュアル的に新たなハーレイ像を作り、派手で可愛い姿で人気を博しました。日本でも、ハーレイのコスプレをする人が増えるなど、アメコミ界に新風を吹かせています。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の企画は、ハーレイを演じたマーゴット・ロビーがワーナー・ブラザースに製作を打診して実現したといいます。このため、マーゴット・ロビーは同作のプロデューサーとして名前を連ねており、ハーレイ・クインを中心に、「女性たちの物語」を作り出すことを望んでいたことから作品が形となったのです。

 映画のタイトルにも入っている「BIRDS OF PREY」には、同名の原作があります。『BIRDS OF PREY』は女性チームを描いた作品なのですが、ハーレイは登場していませんでした。現在は映画に合わせてアンソロジーが発売されていますが、映画ではハーレイが合流する新しい『BIRDS OF PREY』のストーリーとして描かれています。

 そうした経緯について、マーゴットは「ハーレイには仲間が必要だ」と語っています。ガールズギャングの物語を描くため、ハーレイ・クインの「ジョーカーの恋人」という要素をあえてなくし、「ジョーカーとの破局」を冒頭で見せているのです。

 DCコミックスの映画化作品はダークなイメージのものが多いのですが、世界に衝撃を与えた『ジョーカー』の次に、全く真逆のド派手なガールズギャングアクション映画をぶつけてくるDCの動きもまた面白いものです。演じた俳優自身をもアグレッシブに突き動かしてしまうハーレイの魅力とは、何なのでしょうか?

【画像】ジョーカーと破局し自暴自棄に? マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン(4枚)

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