『ワンピ』ジョイボーイって結局何者? 最終章なのに一向になくならない謎
『ONE PIECE(ワンピース)』は、これまでにさまざまな箇所に散りばめられた伏線を鮮やかに回収し、読者を楽しませてきました。最終章に突入した同作は、これまで未回収だった伏線が回収されると同時に、新たな謎がいくつか生まれています。
謎の解明は間に合うのか?

『ONE PIECE(ワンピース)』が最終章に突入して2年以上が経過しました。作者である尾田栄一郎先生が「言う程あっという間に終わったりはしません」というものの、読者にも「そろそろ解明して欲しい謎」はいくつかあるでしょう。しかし最終章突入後は、これまでの謎を解き明かしつつも、新たな謎が増えました。
※この記事には単行本109巻以降の内容を含みます。
新たに生まれた謎といえば、まずは「アラバスタ王国」の「ネフェルタリ家」についてでしょう。「アラバスタ編」で登場したアラバスタ王国の王家であるネフェルタリ家は、第1085話で「Dの一族」であることが明かされました。
ネフェルタリ家は、『ONE PIECE』の語られぬ歴史「空白の100年」のなかで、「ある巨大な王国」を滅ぼし、「世界政府」を樹立した際の「最初の20人」のうちの一族です。ネフェルタリ家をのぞく19人は「聖地マリージョア」に住み、のちに「天竜人」となっています。
ただ、ネフェルタリ家は聖地マリージョアに住まず、アラバスタ王国へと帰還しています。そして、帰還した理由が今回明かされた「D」だと考えられているようです。
Dの一族は「神の天敵」と作中で語られているため、それが原因と考える人もいるようですが、ネフェルタリ家が下界に残った本当の理由は40話近く進んだ現在も語られていません。(2024年9月4日時点)
また、上述した「空白の100年」に大きく関わるであろう人物の「ジョイボーイ」についても最終章で少しだけ情報が追加されました。ジョイボーイは最初の20人の王たちが作り上げた「20の王国の連合軍」と戦った「ある巨大な王国」に生まれた人物です。
最終章では、まず「ジョイボーイは世界初の海賊である」ということが明かされます。しかし、ジョイボーイの詳細が明かされると同時に「世界最初の海賊になった経緯」や「20の王国の連合軍と戦うことになった理由」など、新たな謎が生まれました。
そして、「エッグヘッド」に置かれていた巨大ロボについても「エメト」という名やジョイボーイとの深いかかわりが判明します。エメトは900年前に作られたもので、200年前に聖地マリージョアを襲ったとされており、空白の100年とも関係が強いと予想されます。エメトは動力が不明となっているため、天才科学者であるベガパンクですら自在に動かすことができません。
しかし、第1092話でルフィが「解放のドラム」を鳴らし「ギア5(ニカ)」を発動すると、エメトの目が光ります。第1111話では「スマナイ…ジョイボーイ」と言いながら動き出し、「五老星」から「ルフィ」たちを守ってくれました。
実はエメトには、ジョイボーイが「最大級の覇気」を結んで体内に閉じ込めており、ルフィを守るために、この結びがほどかれます。解放されたジョイボーイの「覇気」は、「サターン聖」以外の五老星を退け、ほとんどの海兵を気絶させました。なお、ジョイボーイの覇気解放後、エメトは機能を停止したようです。
ただエメトがジョイボーイを王にできなかった理由などは明かされていません。
ネフェルタリ家、ジョイボーイ、そしてエメトについては情報が明かされるも、より謎が深まる、という状態が続いています。続く「エルバフ編」では、彼らの謎がしっかりと解明されるのでしょうか?
(LUIS FIELD)