『呪術廻戦』クズ野郎グランプリ 筆頭候補はシビれるほど性悪←だがそれが良い!
性格の悪いキャラがよりどりみどり、性悪のデパート『呪術廻戦』でもっとも突き抜けた性悪は、しかし読者人気投票で上位にランクインしてしまう愛されキャラでした。そうです、ヤツのことです。
「三歩後ろを歩かれへん女は…」がブーメランで返ってきた痛快っぷり
2024年8月、超人気マンガ『呪術廻戦』の連載が、同年9月30日発売の「週刊少年ジャンプ」2024年44号で完結すると発表されました。この記事を書いている時点では、すでにあと3話です。
このマンガの魅力のひとつは、「性格が悪いキャラクターがいっぱい」ということでしょう。人の負の感情が集積した「呪霊(じゅれい)」を退治する物語であり、敵も悪知恵に長けているため、お人好しは限りなく生きづらい世界です。主人公の「虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)」は、とてつもなく頑丈だから死んでいないだけです。
前もってお断りしておくと、この記事では「TVアニメに未登場」のキャラクターに言及しています。原作コミック未読で、今後のアニメ版のネタバレを見たくない方は、そっとブラウザの「戻る」ボタンを押して頂ければ幸いです。
さて性格悪いキャラの筆頭に挙がるのが、「禪院直哉(ぜんいん なおや)」でしょう。公式の第4回人気投票では5位にランクインし、6位の「脹相(ちょうそう)」や映画版の主人公「乙骨憂太(7位)」に倍近くの差をつけての愛されっぷりです。
御三家のひとつ、禪院家26代当主の息子であり、特別1級術師の等級を与えられ、家柄、実力ともに文句なしです。身長も180cm以上でつり目のイケメン、そのような外ヅラの良さを言動がすべて台なしにしてくれるのがたまりません。
そもそも禪院家は、呪力のない「禪院真希」を人間扱いしないようなヒドい家風です。直哉は思い出語りで「寂しいなぁ 昔みたいにイジメたろか」と、時系列をさかのぼって人でなしだったと自白しています。
ひと味違うのは、身内に対しても容赦ないことです。禪院家の幹部「甚壱(じんいち)」に対して「(当主になるには)顔がアカンわ。(兄弟の)甚爾(とうじ)君と逆やったらよかったのに」とナチュラルに煽りました。また脹相には「弟よりデキの悪い兄なんか居る意味ないやろ 首括(くく)って死んだらええねん」とまで言い切り、全世界の兄にケンカを売っています。
もっとも素晴らしいのが「(真希に対して)三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」という炎上では済まない発言が、まさに三歩後ろを歩いていた女性にトドメを刺されるオチで回収されたことです。人の心とかないんか? という言動だらけで、キッチリ報いを受ける生きざまは、もはや性格悪い業界のエリートといえるでしょう。