【漫画】大好きな祖母が「あと何年生きるか…」 お別れを想像して「素直に気持ち伝えないと」
作者の祖母はとてもパワフルでチャーミング。子供の頃から祖母のことが大好きな作者でしたが、いつも素直に感謝の気持ちを伝えられなくて……。祖母への気持ちを描いたマンガが、「伝えられるうちに、感謝の気持ちを伝えて!」と読者の間で話題に。作者の「疲れた村のつか子ちゃん」さんにお話を聞きました。
素直に伝えられない、祖母への感謝の気持ち
祖母への思いを描いたマンガ「おばあちゃん大好き」が、Instagramで話題となっています。
作者の祖母はとてもパワフルでチャーミング。いまでも帰省するたびに大量のごちそうで迎えてくれます。作者はそんな祖母が大好きなのですが、昔から素直に感謝の気持ちを伝えられなくて……。読者からは、「パワフルおばあちゃん、素敵~」「私はおばあちゃんがもういないので、うらやましいです」「うちのおばあちゃんに似てる!」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、ブロガーの「疲れた村のつか子ちゃん」さんです。日常の出来事や体験談をマンガにして、Instagramやブログ「疲れた村のつか子ちゃん」で発表しています。疲れた村のつか子ちゃんさん(以下、つか子ちゃんさん)に、作品についてのお話を聞きました。
ーーお祖母様に「あと何年生きるか分からんからな~」といわれたときの心境を教えて下さい。
いま70歳過ぎなので、平均寿命で考えると「あと長くても10年から20年?」と、数字を思い浮かべてしまいました。年に数回しか会えないので、日数でいうとトータル1か月足らずしかおばあちゃんと過ごせないのか……と、お別れがよりリアルに思えて寂しくなりました。
ーーお祖母様のところへは、どのぐらいの頻度で会いに行くのでしょうか?
帰省したタイミングでしか会わないので、年に1~3回くらいです。
ーー母方のお祖母様だそうですね。つか子ちゃんさんのお母様も、お祖母様に似ているところはありますか?
性格的に似ている部分があるとはあまり感じませんが、顔面の老け方は似ているなあと思います。「自分も老けたらこういう顔になっていくんだろうなー」という、ロードマップを見ているような気分です。
ーーつか子ちゃんさんにとって、お祖母様はどのような存在ですか?
私を全肯定してくれる存在だと思っていましたが、「おじいちゃんと私が崖から落ちそうになったら、どちらを助ける?」とたずねたところ、「おじいちゃん」といわれ、ショックを受けたことがありました。しかし、おじいちゃんへの愛を知り、私も何十年一緒にいても「好き」といえるような人と出会いたいな……と、人生の目標のような存在になりました。
ーーマンガを描くときに気を付けていることはありますか?
どこかにクスッと笑ってもらえるようなポイントを入れることは意識しています。あとは、不快になるような表現は使わないようにしています。ほかに、出来事ひとつをとっても、視点が違えば思うことも違うので、自分の感情だけで「これはダメだよね」と断定しないように気を付けています。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「会えるうちに感謝を伝えておいた方が良いですよ!」という声をたくさんいただきました。「間違いないよな~」と思っています。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
学生の頃から、私の祖母の独特なファッションや行動が友人の間でたびたび話題になっていました。友人とのLINEに、「今年もおばあちゃん、元気です」と動画を送るという恒例行事もあったりして……。そういうときもノリノリで撮らせてくれるような、サービス精神旺盛でチャーミングな祖母を、作品として残しておきたいなという気持ちで描きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
幼少期から「絵がうまいね」といわれて、小学生のときからマンガを描いていました。本格的に描いた時期もありましたが、母にマンガを見られてからしばらく描いていませんでした。十数年経って、さまざまな経験をし、そこで感じた自分の感情を整理するために、2~3年前くらいからマンガをまた描き始めました。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
食べることと旅行が趣味なので、今後はそういった食に関するマンガや、旅ブログみたいなものの割合も増やしていきたいと思っています。あとは、ホラーとかオカルト話も好きなので描きたいです。
(マグミクス編集部)