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サイボーグとアンドロイドの違い説明できる? 「かわいけりゃ何でもいいんじゃね」

さまざまな作品に登場する女性型アンドロイド

「ロボット」表記ながら、おそらくもっとも広く知られる「アンドロイド」だろう。「DVDシリーズ『手塚治虫アニメワールド』 鉄腕アトム Complete BOX 1」(日本コロムビア)
「ロボット」表記ながら、おそらくもっとも広く知られる「アンドロイド」だろう。「DVDシリーズ『手塚治虫アニメワールド』 鉄腕アトム Complete BOX 1」(日本コロムビア)

 アンドロイドについては、厳密に言えば「動きや外観が人と見分けがつかないほど精巧に作られた人間型ロボット」と区別されているのが特徴です。ほかにも「人造人間」「ヒューマノイド」「オートマトン(オートマタ)」など複数の呼ばれ方や定義が存在しており、多くの創作作品に登場しては印象的な存在として扱われています。

 それぞれ数多くの代表的キャラクターが存在しており、アンドロイドについては、ロボット表記ではありますが、日本初の30分TVアニメ『鉄腕アトム』の主人公である「アトム」が筆頭格のキャラクターといえるでしょう。

「天馬博士」に製作されたアトムは博士の息子の「飛雄」に似せて作られており、人間と同等の感情と優秀な能力を持つロボットでしたが、ロボットは子供のようには成長しないことに気付いた博士によりサーカスへ売り飛ばされてしまいます。後に、ロボットにも人間と同等の権利が与えられるなど、手塚治虫先生がマンガを連載していた1950年代の時点で、現代でも解決が難しい「機械に対する人権」へ目を向けていたことに驚かされます。

「アトム」以降60年以上の歴史があるマンガ、アニメ界隈のアンドロイドは、女性キャラとして人気が出やすい存在でもあります。『キューティハニー』の「如月ハニー」や『ちょびっツ』の「ちぃ」、『ToHeart』の「HMX-12 マルチ」に『ゼノサーガ』シリーズの「KOS-MOS」、『NieR:Automata』の「2B」など、数え上げればキリがありません。また、松本零士先生の『セクサロイド』など多くの作品で、「生身の女性の代替」として使用されることもあるのがアンドロイドの特徴のひとつです。

 おそらくこれからも、多くの作品で作者が知恵をひねったアンドロイドが登場し、人気を博すのでしょう。

(早川清一朗)

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