「ジャンプ」の二大ラスボス『呪術廻戦』宿儺と『鬼滅』無惨←共通点が残念すぎ
『呪術廻戦』の宿儺と『鬼滅の刃』の無惨には多くの類似点があります。絶対的な立ち位置だった彼らはどうして負けたのでしょうか?
なんか似てるよね、このふたり
廻る呪いに翻弄され、死闘を繰り広げた『呪術廻戦』も最終回まで残すところあと3回となりました。
※この記事には『呪術廻戦』最新話の情報を含みます。ネタバレにご注意ください。
「週刊少年ジャンプ」で連載中の『呪術廻戦』に登場する呪いの王「両面宿儺」と、『鬼滅の刃』の「鬼舞辻無惨」と似ていると感じた方は多いのではないでしょうか?
●平安時代から存在し続ける怪物たちの類似点
まず共通点として1000年もの長きにわたって君臨し続けてきた点があげられます。宿儺の場合は特級呪物として保管されていたため、常に活動していた無惨とは若干異なりますが、両者がその強さゆえに長期間にわたって生存していたことは同じです。
また他人の肉体に憑依したりしてまで生き続けようとした点も似ており、ふたりとも肉体の持ち主の罪悪感や無力感をあおることで心を折って主導権を取ろうとしました。無惨が伏黒に「諦めろ」「お前はもう真っ当に生きていけない」と語りかけたシーンを見て、無惨が炭治郎を引き留めようとしたシーンを思い出した方も多いでしょう。
そしてふたりは「好き勝手生きること」以外に目的を持たない者同士でもあります。『呪術廻戦』で日本中が大変なことになったのは、人間と天元の「超重複同化」を目論む羂索が引き起こした「死滅回遊」によるもので、宿儺の計画ではありません。
無惨もまた日本を支配しようなどと考えたことはないはずです。宿儺はただ完全復活したいだけ、無惨も日光を克服して死なない鬼になりたいだけ。そんな個人的な欲求のために暴れまわる「小物」に過ぎません。
21世紀の「ジャンプ」を代表する人気マンガのラスボスがそろって他者を顧みないエゴイストだった、というのは巨悪が想像しづらい時代の空気が反映されているように思えます。