【春アニメ】世界でファン熱狂の『神之塔』、圧倒的ボリュームの原作をどこまで映像化?
2010年から連載開始し、世界28か国で翻訳され大ヒットしている長編ファンタジーマンガ『神之塔』がアニメ化され、2020年4月1日より、日本、韓国、アメリカなど世界各国で展開されます。少年と少女の出会いと成長をテーマに、膨大な登場人物が交わる物語がどこまで、どように映像化されるのか、注目を集めています。
謎多き塔で繰り広げられる、膨大な人間ドラマと少年の成長

マンガ『神之塔』の始まりは、とても不思議で神秘的です。暗がりの中で、必死に少女・ラヘルを追いかける少年・二十五日の夜(通称「夜」)。暗い世界にうんざりしたラヘルは、外の世界に出るため「塔」をのぼると夜に伝えます。彼女の言葉を合図にしたかのように、突如開く「塔」の扉。夜はラヘルを追いかけ、塔へと飛び込んでいきました。
そこから10年にわたる連載で、全世界の累計閲覧数は45億回を突破。日本でもマンガアプリ「XOY」を経てLINEマンガで連載されてきましたが、2020年4月1日(水)より、日本、韓国、アメリカなどでいよいよアニメ展開がスタートします。
主人公・夜が塔で最初に出会ったのは、塔の1階の「管理人」であるヘドン。ラヘルの行き先を問われると、ヘドンは「答えは常に上にある 私が申しあげられるのはそれだけです」と告げ、塔の上の階層にのぼる資格があるかをどうかを判断する試験を課してきます。夜の目の前に現れたのは、自分よりもはるかに巨大な怪物。冒頭から無謀な試練に立ち向かう羽目となった彼ですが、そこで数奇な出会いを果たすのです。
……と、ここまで紹介したのは、現在LINEマンガで読める全429話のうちの、たったの2話分です。はじめて読んだ読者は、その圧倒的な情報量と謎多き展開に圧倒されてしまうことでしょう。
その余韻は、回を追うごとに増していきます。夜が塔をのぼればのぼるほど、増えていく登場人物と謎の数々。それは塔に存在する王家の血を引く者たちの権力争いであったり、夜も巻き込まれることとなる組織「FUG」の陰謀だったり、塔内の強さを格付けした「ランク」をめぐる争いだったりと、さまざまです。味方と思っていた人の裏切り、敵どうしだった者たちのしたたかな交渉や共闘など、次々に変化する局面に、ページをスクロールさせる手が止まらなくなります。

塔の物語がとどまることなく広がりを見せる一方で、ただ「ひとりの少女と再会する」ためだけに危険な塔へ挑んだ少年・夜の成長も、読む者をワクワクさせます。夜は非凡な才能とひたむきな思いで驚きの成長をとげますが、その才能ゆえに、孤独と苦難を味わうことにもなるのです。苦しい状況にあっても、彼とチーム組んだ切れ者の問題児・クンや暴れん坊のラークをはじめとした仲間たちのために行動を起こす夜。彼が見せる人間としての強さには、熱い気持ちがこみあげてきます。
この圧倒的ボリュームの大長編が、どこまで映像化されるのかがとても楽しみな『神之塔-Tower of God-』。LINEマンガでは2話まで無料閲覧でき、それ以降は毎日1話ずつ無料で読むことができます。じっくり読み進めるもよし、コインを購入して一気に読破するもよし。思い思いの楽しみ方で、4月1日の放送開始を待ちたいところです。
(サトートモロー)
●アニメ『神之塔-Tower of God-』は、2020年4月1日(水)よりTOKYO MX、BS11、とちぎテレビ、群馬テレビにて放送開始。 (C)Tower of God Animation Partners.
●『神之塔-Tower of God-』公式ティザーPV