『ワンピ』ルフィは神として崇められるのか 解明を期待される「エルバフ」の謎
『ONE PIECE(ワンピース)』「エッグヘッド編」も、ついに終盤です。次に向かうのは巨人の暮らす「エルバフ」と予想されます。これまでの謎も解き明かされるのでしょうか?
ロキの正体、アダム……と気になる部分が多い
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では、未来島「エッグヘッド編」でのエピソードが進行中です。では、「エッグヘッド」の次はどの島に向かうのでしょうか?
※この記事には単行本『ONE PIECE』109巻以降の内容を含みます。
特に多くの声があがっていたのは巨人族が暮らす「エルバフ」でした。エルバフは原作129話で、主人公「モンキー・D・ルフィ」や「ウソップ」が「いつか絶対に!! エルバフへ!! 戦士の村へ行くぞ!!!」と宣言した国です。巨人族との出会いはもちろんですが、「エルバフ」に関する謎が解明されるのではないか、と期待が高まっています。
そして1124話では麦わらの一味が巨人族の船に乗り、ともに「エルバフ」を目指す様子が描かれました。では、これまで「エルバフ」には、どのような謎が残されていたでしょうか?
まずは「エルバフ」と、ルフィの食べた「悪魔の実」に宿る「太陽神ニカ」との関係です。「エルバフ」では太陽に感謝して断食する「冬至祭」など太陽を信仰する習わしが描かれていました。「エッグヘッド編」で、「ドリー」はルフィに対し「『太陽の神』よォ~!!!」と声をかけます。「ブロギー」もまた、「ギア5」(ニカの姿)のルフィを見て「なぜエルバフに伝わる神の姿を知ってる!?」と話しており、ふたりがニカの存在を知っているのはほぼ間違いないでしょう。
ルフィが「エルバフ」に上陸後、太陽神ニカとして「エルバフ」の民からどのような待遇を受け、また彼らとどのように関係を築いていくのか楽しみなところです。またニカとエルバフの歴史的な関わりが明らかになれば、「空白の100年」の真実にまた一歩近づくかもしれません。
続いて、「ホールケーキアイランド編」で存在が明かされた巨人族の王子「ロキ」の登場です。ロキは元四皇「ビッグ・マム」の娘である「ローラ」にひと目惚れして求婚するも、逃げられたというエピソードが紹介されており、858話でシルエットが描かれて以来、詳しく言及されることはありませんでした。
現在のロキの立ち位置は不明ですが、麦わらの一味が「エルバフ」で対面する可能性は高いでしょう。ロキについて、ファンの間ではさまざまな考察がされており、なかには「ルフィに敵対するのでは」という声もあがっています。というのも、彼の名は北欧神話に登場する、神々の敵である巨人「ヨトゥン」の血を引く、いたずら好きの神「ロキ」に由来していると考えられているためです。
あるいは神を「天竜人」とすれば、ロキがルフィに協力的になり、ともに「世界政府」へ立ち向かう立場になるかもしれません。
過去のエルバフに甚大な被害をもたらしたビッグ・マムの娘であるにも関わらず、ローラに求婚している点からも、国の伝統にとらわれない思想を持っている様子もうかがえます。
そのほかにも「エルバフ」には、天まで届くような巨大樹がそびえ立っている様子が描かれており、考察者の間で「『宝樹アダム』では?」と予想されています。宝樹アダムは、431話の「フランキー」の情報で「戦争を繰り返す島」に生える極めて頑丈な樹であることが分かっており、麦わらの一味の船「サウザンド・サニー号」の素材にもなりました。
いまだに謎が多い宝樹アダムは、「エルバフ」が属する新世界「ウォーランド」の和訳が「War land(戦争の国)」であるなど、フランキーの情報と共通する部分があり、「エルバフ」の巨大樹である説が濃厚とされています。
いずれにせよ、エルバフの土地や民にとっては特別であると考えられるほどの、とてつもない大きさで目を引く樹木です。「エルバフ」の土地の秘密や新たな歴史的事実の発見につながるのかもしれません。
「エルバフ」上陸後は新事実の発覚や新キャラの登場など、見所が盛りだくさんになりそうです。
(LUIS FIELD)