約12万円の「PS5 Pro」に「高過ぎる」の声 一方で「iPhone 16より安い」と擁護派も
これまでの家庭用ゲーム機の価格を超え、11万9980円となったPS5 Pro。万人が喜ぶ価格とはならなかったものの、不安の声から納得という意見まで、ユーザーの間でも意見が分かれました。
ゲーミングPCと比較する意見も大きく分かれる
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、PlayStation 5(以下、PS5)に関する新たなプレゼンテーション映像「PS5 Technical Presentation hosted by Mark Cerny」を9月11日0時に公開し、この映像内で、PlayStation 5 Pro(以下、PS5 Pro)を発表しました。
PS5 Proは、GPUのアップグレードやレイトレーシングの進化、AIによる解像感向上などを実現させ、圧倒的なグラフィックを高フレームレートで楽しめるゲーム機として登場します。
求められていた性能面のグレードアップが行われたものの、PS5 Proの希望小売価格は11万9980円(税込)と、現行のPS5と比べてかなり高めです。しかもPS5 Proにはディスクドライブが搭載されておらず、パッケージ版のゲームを遊びたい場合、別売りのUltra HD Blu-rayディスクドライブ(11980円)も購入しなければなりません。
約12万円(ディスクドライブを買い足すなら約13万円)という価格を打ち出したPS5 Proについて、多くのユーザーは「高い」という印象を抱いており、X(旧:Twitter)上でも「高額過ぎる」「ゲーム機の値段ではない」「一部のコアゲーマー向け」といった声が飛び交っています。
加えて、「PS5 Proを買って得られる体験の良さがまだ見えない」「価格よりも、PS5 Proで遊びたいゲームがない」など、価格に見合う価値があるのかを疑問視する意見もあり、「もう少し足して、ゲーミングPCを買った方がいい」とするコメントも複数の人から持ち上がっていました。
しかしゲーミングPCで代替するという意見には、「PS5 Proと同じスペックのPCを用意するとしたら、12万では到底収まらない」「同等のゲーミングPCと比べれば、PS5 Proは圧倒的に安い」と指摘する声も多く、コストパフォーマンスに優れたゲーム体験という点では、PS5 Proが勝ると考える人も少なくありません。
また、向上した性能や2TBに増えたSSDなどを踏まえ、PS5 Proの価格を「妥当」と考える人も一定数いました。円安の影響やパーツの価格高騰が響いている背景を考慮し、「この現状なら頑張っているほう」「円安が悪い」と、この価格に理解を示す人も見かけます。
このほかにも、「PCと比べて手間がない」と使いやすさを評価したり、「『モンスターハンターワイルズ』や『グランド・セフト・オートVI』が目当てならアリ」とこれからのラインナップに期待する意見など、ネット上の声は賛否両論となりました。
ちなみに、先日発表された「iPhone 16」と比較する意見もあり、「iPhone 16(128GB:12万4800円)よりも安い」と考える人も。ゲーム機に限らず電子機器全般が高騰しがちないま、PS5 Proの価格について意見が分かれるのも、無理のない話といえるでしょう。
(臥待)