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少年ジャンプ系作品で読者が悲鳴? 衝撃的すぎる「鬱マンガ」3選

つらくハードな展開が続くいわゆる「鬱マンガ」は、気が滅入るのになぜか読み進めてしまう不思議な魅力があります。「正気が保てない」「胸が苦しくなる」と声が上がるほどの、衝撃展開が待ち受けていた作品を振り返りましょう。

少女に待ち受ける過酷な運命にゾッとする

憧れの名家に嫁いだはずが…… 著:沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』第1巻(太田出版)
憧れの名家に嫁いだはずが…… 著:沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』第1巻(太田出版)

 数あるマンガのなかでも、つらくハードな展開が多い、いわゆる「鬱マンガ」は、読んでいて思わず胸が苦しくなります。やりすぎと思うぐらいに凄惨なシーンがありながらも、読む手を止められないと、高い評価を受けているマンガにはどんな作品があるのでしょうか。

●『ブラッドハーレーの馬車』

 鬱マンガといえば「マンガ・エロティクス・エフ」(太田出版)で不定期連載をされていた、『ブラッドハーレーの馬車』は外せません。

 本作の舞台は架空の国で、資産家「ブラッドハーレー家」は孤児院から引き取った少女たちによる歌劇団を経営しています。歌劇団は孤児院で暮らす少女たちの憧れであり、ブラッドハーレー家の養女となることは、他の孤児たちからうらやましがられる存在です。しかし、その裏には暗い真実が隠されていました。

 ブラッドハーレー家に引き取られた少女たちの一部は、歌劇団ではなく刑務所に送られ、そこで悲惨な運命をたどります。かつてこの国では、刑務所の囚人たちが集団脱獄と暴動を起こし、37人が死亡する事件が発生しました。このような事件を防ぐため、国は年に1度、少女たちを囚人の性欲や暴力衝動のはけ口として送り込んでいたのです。

 少女たちの過酷な運命を描いた本作には、「鬱すぎて一気に読む気が起きない。でも、インパクトが強すぎるから、読まずに放置なんて出来ない」「直接的な描写は多くないけど、刑務所へ向かう少女たちのその後をイヤでも想像させられてキツい」と声があがり、有名な鬱作品のひとつに数えられています。

●『十字架のろくにん』

 壮絶なイジメへの復讐を描いた『十字架のろくにん』も、鬱マンガのひとつにあげられます。本作は2020年3月に「別冊少年マガジン」(講談社)で連載が始まり、同年11月からは「マガジンポケット」へ移籍して現在も連載中です。

 主人公の「漆間俊」は同級生5人からの壮絶なイジメの末、両親を殺され、弟を寝たきりにされてしまいます。大切な家族を奪われた俊は復讐を誓い、第二次世界大戦中に秘密部隊に所属していた祖父から殺人や拷問の技術を学びました。そして、4年が経ち、高校生となった俊は復讐のために動き始めるのです。

 作中では、俊をイジメた同級生5人がどうしようもないクズとして描かれ、彼らへの復讐方法も過激でした。たとえば、「苦悩の梨(ペア・オブ・アンギッシュ)」という取っ手を回すと四つ叉に開く拷問器具を陰茎や肛門に挿入して裂いたり、「引き伸ばし台(ラック)」と呼ばれる拷問具で手足を引っ張って手を千切ったりなど、その残忍な殺害方法に目を覆った読者も多いでしょう。

 過激な描写がある一方でクズな同級生が復讐される展開には、「胸糞展開やグロテスクな描写が多いけど、こういう因果応報な作品が好き」「同級生5人が胸糞だけど、がっつり復讐されるからスッキリする」といった声があり、今後の復讐方法を楽しみにしている読者も多いようです。

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