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「一周回って伝説」「もはや顔芸」 作画崩壊がネタにされた名作アニメ

アニメ全体のクオリティを左右する作画は、鑑賞時に注目されるポイントのひとつです。マンガでは得られない躍動感、美麗な映像を期待する人もいるでしょう。しかしなかには、作画崩壊が話題になったり、賛否を呼んだりした作品もあります。

シュールな崩壊ぶりで「怪作」と呼ばれる結果に

作画崩壊が「顔芸」とまでいわれたアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ TURN2』DVD(キングレコード)
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 アニメは、マンガや文章だけでは表現しきれない躍動感や、表情の動きなどを描けるのが魅力のひとつです。鑑賞する際は、作画のクオリティに注目する人も多いでしょう。しかしなかには、「作画崩壊」を起こしたことで注目を浴びてしまった作品もありました。

 まず、SNSなどで頻繁にネタに使われていて、観たことがなくても馴染みがある人も多いのが、高橋和希先生のマンガが原作のTVアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の作画崩壊シーンです。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、アニメ化だけでなくカードゲームやTVゲームなど、さまざまなメディアミックスがされています。

 その同作の2度目のアニメ化にあたる『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』では、多くのシーンでキャラの顎が必要以上に長いことや、顔のパーツが歪んでいることが話題にあがりました。ファンの間でイケメンといわれる「海馬瀬人」や、男気あふれる性格が魅力の「城之内克也」など、作中の人気キャラが「顔芸」と言われてしまうほどだったのです。

 ファンの間では「同じキャラに見えない」「これ明らかにわざとだよね?」という声があがりました。作画監督を務めた加々美高浩さんは2012年にX(旧:Twitter)にて、「好き勝手にやってたのではなく、高橋先生の原作を読んで、そこから『このキャラはこんな性格っぽいからこういう事するかも』て、考えて、例えば城之内は熱血アニキキャラ→格闘技好きかも→プロレス好きかな→猪木好きだろ→アゴ!とかやってました」という経緯で、このような作画を生み出したことを明かしています。

 同じく作画崩壊がネタとして語り継がれているのが、ゲーム・CD制作会社「アスガルド」による乙女ゲームシリーズをアニメ化した『DYNAMIC CHORD(ダイナミックコード)』です。2017年10月から放送された本作は4つのバンドにそれぞれスポットを当て、バンド音楽の楽しさや、バンドマンたちとの恋物語を描いています。 美男子に目を奪われる作品ですが、背景や物体の描写で多発している作画崩壊シーンがネタにされているのです。

 たとえば、ファンのあいだで「伝説回」と呼ばれる第4話では、車の天井からシートベルトが伸びていたり、どのように進むのかわからないようなY字路を車が走行していたりと、違和感のある描写があります。さらに川でスイカを冷やすシーンでは、川の流れとは逆方向にスイカが流れており、ファンの間では「逆流スイカ」として名場面に数えられるほどでした。

 ツッコミどころにあふれるシーンの数々で、逆に好意的な反響を呼び「間違いなく伝説のアニメ」「笑いすぎて顔面麻痺しそう」「平成最後の怪作だと思う」など、一部の視聴者の間では伝説化しています。

【画像】え…っ? 「スイカ逆流」「角度おかしくね」こちらが作画崩壊で話題になったアニメです(6枚)

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