途中離脱して「判断ミスった!」 中盤からじわじわ評判をあげ続けた24夏アニメ
2024年夏アニメも最終回を迎える作品が増えてきました。序盤で観るのを諦めてしまった作品をいまこそ観返すときです。
登場人物の理解で魅力が倍増
2024年夏アニメが続々と最終回を迎え始めました。放送されている作品数が多いためチェックしきれなかったり、途中で離脱してしまったりした人もいるでしょう。この記事では、特に後半のストーリーから視聴者を引き込んだ作品をあげていきます。
まずはTVアニメ『小市民シリーズ』です。主人公の「小鳩常悟朗(CV:梅田修一朗)」と「小佐内ゆき(CV:羊宮妃那)」が、日常の謎に挑む作品ですが、始めはちいさな事件が少し描かれる程度で、特にインパクトのある出来事はありませんでした。
しかし、小佐内の自転車盗難から、話の雰囲気が変化します。詐欺グループのチケット不正転売につながる前半戦の「春期限定いちごタルト事件」を通して、じわじわとこの作品の面白さが視聴者へ伝わっていきました。
特におとなしい性格で甘いものに目がない小佐内の、自分に危害を加える相手を完膚なきまでに叩き潰すことを楽しむ激しい本性に注目が集まります。そうしたギャップが「儚さのなかに狂気を感じるかわいさ」「自己中心的な小佐内さんに振り回されてみたい」と反響を呼び、公式X(旧:Twitter)も「おさかわ」のハッシュタグで、表情豊かな小佐内の魅力を伝えていました。
TVアニメ『小市民シリーズ』は2025年4月に第2期の放送が決定しました。「ABEMA」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」ほか配信サービスで、1期の復習をしておくのも良いかもしれません。
続いて家電ロボットとの家族関係を描いたTVアニメ『僕の妻は感情がない』です。この作品はひとり暮らしの「小杉タクマ(CV:豊永利行)」が、購入した家電の家事ロボット「ミーナ(CV:稲垣好)」を妻として迎え入れ、人間とロボットの家族関係が描かれるハートフルコメディです。
序盤では、家電のミーナに対して告白するなど、思い入れが強すぎるタクマに拒否反応を覚える視聴者もいました。しかし、3話でタクマの異種間恋愛を肯定する妹「小杉あかり(CV:青山吉能)」も登場し、物語を賑やかし始めたあたりから、登場人物の成長や家族愛によってその評価が薄れていきます。
それにともない視聴者の反応も「1話切りしなくて良かった」「いまでは応援している」といった支持に変わっていました。その後は介護用小型ロボット「マモル(CV:若井友希)」も登場し、さらに評判を高めています。
TVアニメ『僕の妻は感情がない』は、9月17日(火)で最終回を迎えました。「ABEMA」「dアニメストア」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスで順次配信されているため、見逃した人は配信サービスで振り返ってみるのはいかがでしょうか。
こうして振り返ると登場人物の関係性ができあがってくる中盤こそ、作品の本質が見えてくることが分かります。秋アニメに切り替わるいまのタイミングで、見られなかった夏アニメを振り返ってみるのも良いのではないでしょうか?
(LUIS FIELD)