シャンクスはやっぱラスボス? 『ワンピ』衝撃展開で「赤髪海賊団怖すぎ」
『ONE PIECE』の主人公「ルフィ」の恩人であり、どちらかというと「善人」のイメージがある「シャンクス」ですが、やはり海賊、ましてや四皇である以上、根は非情なのかもしれません。最新話で起きた驚きの展開が、ネット上で話題を集めています。
容赦なさすぎる「赤髪海賊団」
かねてより『ONE PIECE』のファンの間では、最後に誰が主人公「モンキー・D・ルフィ」の前に立ちはだかるのか、「ラスボス予想」がささやかれてきました。ルフィと同じ四皇の「マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)」や世界政府を牛耳る謎の人物「イム様」、さらにはルフィの大恩人である「シャンクス」にも疑いの目が向けられており、ここへ来て「シャンクス=ラスボス説」が改めて再燃しているようです。
※この記事では『ONE PIECE』最新話の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
シャンクスの不可解な行動が目立つようになったのは、「白ひげ海賊団」vs「海軍本部」の「頂上戦争」あたりからでした。世界を揺るがす大決戦を「この場はおれの顔を立てて貰おう」のひと言で終戦に導き、当時の海軍元帥だった「センゴク」もなぜかシャンクスの申し立てを受け入れています。
さらに「世界会議(レヴェリー)」では、世界政府の最高権力「五老星」と密会し、五老星に「君だから時間を取った」と言わしめています。本来なら敵であるはずの海軍や政府と、なぜ対等に渡り合えるのでしょうか。こうした疑問から「シャンクス=天竜人説」が生まれ、ラスボス説がささやかれるようになったのです。
では、なぜ今になって「シャンクス=ラスボス説」が再注目されているのでしょうか。実は物語が最終章に入ってから、シャンクス率いる「赤髪海賊団」はますます勢いを増しています。「キッド海賊団」との戦いでは、「神避(かむさり)」の一撃で「ユースタス・キッド」と「キラー」を戦闘不能に陥れ、キッド海賊団は壊滅状態に追い込まれてしまったのです。
若き海賊たちにも容赦ないシャンクスの姿は、2024年9月16日発売の「週刊少年ジャンプ」42号に掲載された最新1126話でも描かれました。ルフィたちが「エッグヘッド」を脱出した1か月以上前、シャンクスの縄張り「ガルテル島」にて、ルフィを敬愛する海賊「バルトロメオ」が赤髪海賊団の海賊旗を燃やしたことで、彼が率いる「バルトクラブ海賊団」は制裁を余儀なくされます。
殺されてもおかしくない状況でしたが、バルトロメオがルフィへの忠誠心を見せたことで、バルトクラブは島からの出港を許されました。ところが沖に出たところで、「ケジメはケジメ」と言う赤髪海賊団の狙撃手「ヤソップ」の銃撃によって、船は撃沈されます。船員たちは、生死不明の状態となりました。
直接手を下したのはヤソップとはいえ、彼が船長の許可なく攻撃するとは思えません。シャンクスも「見聞色の覇気」で未来視ができるため、ヤソップの行動が予想外のものだったとも考えにくいです。そのため、バルトロメオへの追撃はシャンクスも容認していた可能性が高いでしょう。
このシャンクスの行動に、ネット上では「やっぱり敵に回すと怖ェ…」「怖すぎて泣いた」と恐れおののく声があがる一方で、「さすが四皇」「海賊である以上これくらいは普通」「立場上そこまで怒ってなくても制裁しなきゃいけないし、1撃で済ませたのは優しい方」などと、海賊としての格を認める反応も見られました。
情に流されず、若い芽を摘み取っていくシャンクスですが、これは彼がラスボスとなる未来を示しているのでしょうか。バルトロメオやキッドが徹底的にやられたという話を聞いて、ルフィも納得するとは思えませんし、彼とシャンクスが再会するときに、最終決戦の幕開けとなるのかもしれません。
(ハララ書房)