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このまま幸せになって…「ああッ~」 衝撃的な「最期」が描かれたヒロインたち

アニメ作品ではヒロインと主人公の恋愛模様を描いたり、ヒロインが物語において重要な役割を担ったりすることが多いです。ただ、ヒロインは必ずしもハッピーエンドを迎えるわけではなく、作品によっては、あまりにも悲惨なラストが描かれたこともありました。

つらすぎる過去があるキャラほど報われない?

雨宮優子が表紙の『ef - a tale of melodies. 2』DVD(ジェネオン エンタテインメント)
雨宮優子が表紙の『ef – a tale of melodies. 2』DVD(ジェネオン エンタテインメント)

 アニメ作品に欠かせない存在のヒロインは、主人公と結ばれたり目的を達成したりと、最後にはハッピーエンドを迎えることを期待されることが多いでしょう。しかし、時にはヒロインがトラウマになるような最期を迎えてしまう作品もありました。

●『ef – a tale of melodies.』

 悲惨なラストを迎えたヒロインといえば、2008年から放送が始まったTVアニメ『ef – a tale of melodies.』の「雨宮優子(CV:中島裕美子)」は外せないでしょう。同作はPCゲーム『ef – a fairy tale of the two.』を原作としたアニメで、2007年に放送された第1期に続く第2期にあたります。

 幼少期に「火村夕(CV:遠近孝一)」と孤児院で暮らしていた優子は、ある日、のちの義兄になる「雨宮明良(CV:古澤徹)」に引き取られます。第6話では、彼女が明良から性暴力を受けていたことが明かされました。優子は明良に引き取られるのを夕が阻止してくれていれば、そんな目には遭わなかったかもしれないと、彼を恨むようになります。

 そして優子は高校で夕を見つけると、空に付きまとうようになりました。優子の記憶を失っている夕は、あまりにしつこく付きまとってくる彼女をうとましく思いながらも、徐々に彼女に関する記憶を思い出していきます。

 そんなつらい過去がある優子は、のちに夕と恋人同士になって幸せをつかみます。しかし、その幸せも長くは続かず、優子はクリスマスに少女をかばい、車にひかれて死んでしまうのです。

 優子の受けてきた苦しみが重すぎたために、視聴者からは「つらい過去を乗り越えて幸せになれたと思ったのに残念すぎる」という声があがる一方で、「濃い設定や描写はあったけれど、終盤に向けての演出や諸々の回収で惹き込まれ、圧倒させられた。1期も含めて良作」「自立をテーマに繰り広げられるそれぞれの純愛を描いた作品。過去を踏まえて10話からの展開で涙し、ラストシーンが本当にすごい」など、作品としては高い評価を受けてます。

●『戦姫絶唱シンフォギア』

 初回から死亡展開が描かれて視聴者に衝撃を与えたキャラが、2012年に放送された『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する「天羽奏(CV:高山みなみ)」です。同作は、少女たちが鎧型武装「シンフォギア」を装着し、歌を武器に謎の災害「ノイズ」との戦闘が繰り広げられます。

 奏はノイズの襲撃によって家族を失った暗い過去を持ちながらも、主人公「風鳴翼(CV:水樹奈々)」とユニット「ツヴァイウィング」を組み、トップアーティストと戦士を両立していました。

 第1話では、ツヴァイウィングのライブと同時に行っていた鎧の起動実験中に突如ノイズが現れ、戦闘に発展します。

 すると、ノイズに対抗できる唯一の装備「シンフォギア・システム」のひとつで、奏が所有する「ガングニール」の欠片が、逃げ遅れた主人公の「立花響(CV:悠木碧)」の左胸に刺さり、彼女は重傷を負ってしまいます。そして、奏は響を救うために最強の攻撃手段である「絶唱」を使いますが、限界を超える負荷によって耐えきれずに戦死し、肉体は灰になってしまいました。

 放送前から、ツヴァイウィングのふたりが主人公であるようなプロモーションが行われていたり、雑誌でも主人公である響よりも奏と翼をメインに取り上げたりしていたため、奏が初回で死んでしまったことで「推しキャラにしたかったのに1話で離脱するなんて……」「奏の活躍を楽しみにしてたのにまさかの展開すぎる」と、当時驚いた人は多かったようです。『戦姫絶唱シンフォギア』は人気シリーズとなり、第5期まで続いています。

【画像】え…っ? かわいすぎる分きっつ こちらが「無残すぎる死に方」をしたヒロインたちです(5枚)

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