小説版『ドラクエ5』で描かれた「ピエール」に泣いた! 人気No.1の呼び声高い仲間モンスター
マグミクスで『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に登場する仲間モンスターについての記事を配信したところ、「スライムナイト」の「ピエール」に関する読者の反応が多数寄せられました。読者からは、久美沙織さんによる小説版で描かれた、主人公「リュカ」の母「マーサ」とのエピソードがその理由のひとつとして挙げられました。
スライムナイト…というより「ピエール」が人気!?
マグミクスで『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に登場する仲間モンスターについての記事を配信したところ、「スライムナイト」の「ピエール」を支持する読者のコメントが多数寄せられました。
スライムナイトは序盤から仲間になりやすく、戦闘面で安定した能力を持ちます。ファンの間では「スライムナイト」というよりも、仲間になる1匹目に名付けられた「ピエール」が、より愛されているようです。「ピエールが好き」という読者からは、久美沙織さんによる小説版で描かれた、主人公「リュカ」の母「マーサ」とのエピソードがその理由のひとつとして挙げられました。
スライムナイトは、スライムが本体か、騎士の部分が本体か、など公式の設定はさまざまありますが、小説版でのピエールはもともと普通の「スライム」でした。ピエールは「エルヘブン」に住む、まだ少女だったマーサの友達でした。
作中でピエールが語った、スライム一族の進化方法はさまざまにあるものの、「まだ純粋な子供のうちにこういうスライムになりたいと強く願うことが一番効く」といいます。マーサに恋心を抱いていたピエールは、彼女を「守りたい」と強く願い、スライムナイトになるための「騎士の芽」を生やしたのです。
最初はおできのようだった騎士の芽はだんだんと大きくなり、それに伴い、命をおびやかすほどの激しい苦痛がピエールを襲います。苦しむさまを誰にも見られたくなかったピエールは、洞窟にこもって長い痛みに耐え抜き、見事スライムナイトになります。しかしそれは、エルヘブンにパパスが訪れてマーサを連れ去ったあとで、再会はかないませんでした。
その後、立派な騎士となったピエールは、奴隷生活を経て成長したリュカと奇跡の出会いをし、ともに旅することになります。そして長い旅ののち、魔王「ミルドラース」との最終決戦において、ピエールはマーサと再会を果たします。いつもは毅然とした騎士である彼が赤子のように泣きじゃくる様子には、作中のキャラたちだけでなく、読者も涙したことでしょう。
教祖「イブール」との戦いのシーンでは、いのまたむつみさんによるピエール単体の挿絵も描かれています。小説版において、ここまでキャラクターが掘り下げられた仲間モンスターはピエールだけで、その記憶もゲーム中との思い出とあわさり、愛すべき存在としてファンの心に残っているのでしょう。
(マグミクス編集部)