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素顔は黒塗りに? 昭和から令和まで“本当の姿が謎”な主人公3選

原作はもちろん、アニメ化もされて幅広い世代に親しまれているタイトルのなかには、物語に欠かせない主人公なのにもかかわらず、素顔が明かされていない作品があります。

いつか素顔が明らかになる日はくるの?

画像は『オバケのQ太郎 1 (藤子・F・不二雄大全集))』著:藤子・F・不二雄(小学館)
画像は『オバケのQ太郎 1 (藤子・F・不二雄大全集))』著:藤子・F・不二雄(小学館)

 マンガやアニメなどの主人公は作中における中心人物のため、当然、序盤に生い立ちや性格といった素性が描かれます。しかし、なかには、マンガとしてはもちろん、アニメや劇場版にも展開する有名作の主人公なのにもかかわらず、いまだに素顔が明かされていないキャラもいました。

 そういった主人公の代表的な作品といえば、ゆでたまご先生による『キン肉マン』が挙げられるでしょう。主人公である「キン肉マン(キン肉スグル)」は、マンガ作品として描かれてから一度も素顔が明かされていません。というのも普段のスグルの顔は、マスクを被った状態なのです。

 スグルを含めたキン肉星の王族は、生涯マスクをかぶって過ごすことが義務付けられているため、マスクを外すことができず、もし掟を破って誰かに素顔を見られた場合、自害しなくてはなりません。

 厳しい掟が課せられたなかでも、コミックス36巻の「赤き縁の死闘!の巻」では、女性キャラ「ビビンバ」とスグルが接吻するシーンがあり、その際にスグルはマスクを外しています。しかし、顔から光を放つ「フェイス・フラッシュ」によって素顔が明かされることはありませんでした。

 ところが、36巻の表紙にはスグルがマスクを脱ぎかけるイラストが描かれ、左目から鼻、口、あごにかけて素顔が確認できます。いつものひょうきんなスグルからは想像できないほど端正なビジュアルで、初めて見た多くの人は驚いたことでしょう。

 素顔が分からない主人公といえば、藤子・F・不二雄先生と藤子不二雄A先生が手がけたマンガ『オバケのQ太郎』の「Q太郎」も素顔が明かされていないキャラです。そもそもQ太郎は、ひとりでに汚れが落ちる「バケトロン」という布でできた真っ白の服を全身に被った状態であり、作中で描かれているのは生身の姿ではありません。

 Q太郎専用の服を洗濯する様子や着替える姿は描かれるものの、服を着ていない姿は一度も登場していません。かろうじて見えるのは両足部分で、人間で言う足首から太ももにかけての肌は黒色でした。

 ほかの作品では、モンキー・パンチ先生が手がけた国民的作品の「ルパン三世」も外せません。大泥棒であるルパンは変装のプロであり、原作やアニメ、映画といったあらゆる作品で、別人になりますためのマスクを顏につけては周りを欺いています。普通に考えれば、仲間たちの「次元大介」や「石川五ェ門」と一緒に過ごしているときのルパンがありのままの姿だと思ってしまいますが、作中の設定によれば、見慣れたルパンの顏も素顔ではないようです。

 例えばマンガ『新ルパン三世』第6巻の「ルパンの子守唄」では、「いかなる時でも」「素顔をさらすな…」と言いながら、自身の顔をめくる場面が描かれ、マスクの下は白塗りになっていました。その後も、ルパン自身が「次元だって五ェ門だって……銭形だってオレの本当の顔を知らねェのさ」と話しています。また、TVアニメ『ルパン三世 PART5』の最終話「ルパン三世は永遠に」でも、自身の顔をはがし、その素顔を周りに明かすシーンが描かれたものの、やはり肝心の顔の部分は黒く塗りつぶされていました。

 やはりファンとしては上述した主人公たちの素顔は気になるものです。いつの日か、新作アニメや映画などのオリジナルストーリーで明かされる日がやってくることはあるのでしょうか?

(LUIS FIELD)

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