実写化で美しさ倍増? 個性もアクションも再現された女性キャラに「クオリティ高すぎ」
マンガの実写化作品では、世界観の再現はもちろん、キャストのビジュアルや演技力にも注目が集まります。思わず目を奪われてしまう美貌と確かな演技力を持つ女優は、実写映画においてどのように評価されたのでしょうか。
一風変わったキャラも見事再現
実写化作品で話題になるテーマのひとつに、キャラクターの再現性があげられます。原作があるだけに、ファンからの期待値も上がるでしょう。なかには、美貌と演技力を兼ね備えた女優の活躍により、キャラの魅力が引き立つこともありました。
クセのあるキャラクターを原作に忠実に再現しつつ、そのかわいさが絶賛されたのが、中国春秋戦国時代を描いた『キングダム』(原作:原泰久)で「河了貂(かりょうてん)」を演じた橋本環奈さんです。河了貂は山民族の末裔で、登場時は鳥を模した蓑を被った奇妙な見た目で当初は性別不詳であり、表現によってはリアリティのないキャラのようなポジションになりかねない存在でした。
コミカルなキャラを、かつて「1000年に1人の美少女」とも言われた美貌の橋本さんが演じることには「原作はこんなにかわいくない!」という声もあったものの、持ち前のハスキーボイスや小柄な体型を活かし、中性的な河了貂を見事に演じています。
劇場版パンフレットで、橋本さんは自分が演じることで実写化の河了貂の「性別不明」という要素が消えたため、特に河了貂のコロコロ変わる豊かな表情の再現を意識したことを語っていました。
河了貂の風変わりなビジュアルと、橋本さんの無邪気なかわいらしさは見事にマッチし、「かわいいしクオリティ高い」「血なまぐさいストーリーに、癒やしと安らぎを与える存在」と絶賛されました。残念なのは、河了貂が主人公「信」率いる「飛信隊」の軍師として活躍する前に、実写版シリーズが完結してしまいそうなことです。
派手なアクションシーンと妖艶なビジュアルで観客を虜にしたキャストとしては、ファンタジー時代劇作品『無限の住人』(原作:沙村広明)の「乙橘槇絵」を演じた戸田恵梨香さんがあげられます。槇絵は伝説の人斬りと呼ばれる主人公の「万次(演:木村拓哉)」をしのぐ最強の剣士で、遊女というふたつの顔を持つ女性です。儚げな美貌や華麗かつ圧倒的な戦闘での強さも、多くの原作ファンに愛されています。
実写映画のアクションシーンでは、長刀と三節棍(さんせつこん)を掛け合わせた特殊な戦闘スタイルも再現されていました。さらに、着物のスリットから大胆にのぞく戸田さんの美脚も目を引き、原作者の沙村先生も作品の公式X(旧:Twitter)に「本当に良い」「実際に槇絵は、あの脚の美しさを描いたんです」とコメントしています。
ネット上でも、槇絵を演じた戸田さんについて「今後アクション女優としての飛躍を期待せずにはいられない」「出番が少ないのにアクションも演技も際立ってた」と好評です。
戸田さんにとっては本格的なアクションへの初挑戦作品だったそうで、木村拓哉さんにコツを教わりながら、原作の槇絵の背景にある悲しみも意識して挑んだことを明かしています。原作を大切にした戸田さんの姿勢も、強さと美しさ、陰のある表情など多面的な魅力を持つ槇絵の再現性につながったのでしょう。