10年って短いな… ロボットアニメ大豊作だった2014年の秋にそろった「すごい」3作品
今から10年前となる2014年には多数のロボットアニメが放送されました。特に、量こそ春に劣るものの、秋に始まった作品は粒ぞろいです。今回はなかでも「すごい」3作品をピックアップしました。
10年前のロボットアニメ
今から10年前の2014年は、実はロボットアニメが大量に放送された1年でした。特に秋は内容面も含めて充実しており、楽しく、そして熱く盛りがったことが思い出されます。
しかし10年も前ということで「当時はロボットアニメに興味がなかった」などの理由であまり観ていなかった人もいるでしょう。今回はそんな人のために、いまからでも観ておきたい10年前の秋に放送された傑作ロボットアニメを紹介します。
●『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』はサンライズによるオリジナル作品で、皇女として育てられていたものの、身分と名前をはく奪されドラゴンと戦う一兵士となった「アンジュ」という女性を軸としたストーリーが展開します。その魅力は刺激的なシーンや展開続きの物語で、「そんなことしちゃうの!?」と驚くような1話を観て気に入ったなら、最後まで一気に楽しく観られるでしょう。
アンジュ役の水樹奈々さんや、その相方となる「タスク」役の宮野真守さん、さらに堀江由衣さんや田村ゆかりさんなど当時の人気声優が多数出演していることもあり(若手だった鬼頭明里さんもチョイ役で出演!)、彼女らの演技を堪能するという楽しみ方も「アリ」でしょう。
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●『バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-』
『バディ・コンプレックス』は2014年1月から3月にかけて放送されたロボットアニメです。同作では「渡瀬青葉」と「隼鷹・ディオ・ウェインバーグ」というふたりの少年、そしてヒロインの「弓原雛」を中心に、ループものの要素も加えつつ時空を超えた戦いと恋愛が展開します。
しかし『バディ・コンプレックス』はTVシリーズ全13話だけでは物語が終わらず、9月に全2話の完結編が放送されました。それが1クール分の内容を2話に凝縮したようなすさまじい濃厚さとテンションで、一見の価値があります。
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なおこの秋には、同じようにTVシリーズのその後を描くOVA『翠星のガルガンティア めぐる航路、遥か』もリリースされました。
●『ガンダム Gのレコンギスタ』
秋クールには2本の「ガンダム」シリーズ作品が放送されました。『ガンダムビルドファイターズトライ』、そしてシリーズの生みの親である富野由悠季監督による『ガンダム Gのレコンギスタ』です。同作では軌道エレベータを守る組織への入隊を目指す少年の「ベルリ」が、地球と宇宙を股にかける戦いに巻き込まれます。
さまざまな勢力が入り乱れる複雑なストーリー展開や「THE・富野節」なセリフ回しなどで、見続けるのにハードルを感じる人もいるかもしれません。しかし最後まで観たときに得られる深い感慨は、それまでのシリーズになかったものでした。
いまから観るなら、TVシリーズを再構成し、「見やすくなっている」と評判の全5作の劇場版での視聴をおすすめしたいところですが、TVシリーズにしかない味わいがあることも確かです。
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●『楽園追放』や『ベイマックス』もこの秋
なお、この秋は映画館では『楽園追放』や『ベイマックス』も公開されました。いずれも各種サブスクにて配信中で、いま観ても充分に楽しめるものです。未見の人はいまからでもチェックしてみましょう。
(はるのおと)