『ラーメン赤猫』ロスに効きそう! ぼーっと見ていたい2024秋アニメ3選
多くの人をとりこにした2024夏アニメ『ラーメン赤猫』が終わりを迎えた今、その寂しさを埋めるための癒やしアニメを求めていませんか? これから始まる2024秋アニメにも心癒やされる動物系作品が目白押しです。
結局イヌネコしか勝たん!
2024夏アニメが終わりを迎え、ネット上に最終回を惜しむ声が続々と広がっています。なかでも多くの人が「ロス」を訴えている作品が、『ラーメン赤猫』です。猫が営むラーメン屋の日常を描いた物語で、個性豊かなかわいらしい従業員たち、思わず働きたくなるような労働環境、そして優しい世界に挟み込まれるシビアでリアルな側面が話題を集めました。
そこでこの記事では、多くの人が癒やされたアニメ『ラーメン赤猫』に代わる(かもしれない)2024秋アニメをご紹介します。今まさに「赤猫ロス」に陥っている人は、一見する価値があるかもしれません。
●ちょこっと不思議ほんわかアニメーション『きのこいぬ』
2024年10月3日(木)より放送をスタートする『きのこいぬ』は、左耳がきのこの不思議な生物「きのこいぬ(CV:小林大紀)」と、その周囲の人びとの交流を描いた日常ファンタジーです。原作マンガは「月刊COMICリュウ」(徳間書店)で12年間にわたって連載され、シリーズ累計発行部数は175万部を超えています。
多くの人を魅了する理由のひとつには、まずきのこいぬのかわいさがあげられるでしょう。きのこいぬは絵本作家の青年「夕闇ほたる(CV:上村祐翔)」の庭で生まれた謎の生き物で、つぶらな瞳とぼてっとしたフォルムが特徴的です。また人間の言葉は一応理解できるものの、人語をしゃべることはできず、代わりにさまざまな感情表現と愛くるしい動きで周りと交流を深めていきます。その一挙一動を眺めているだけでも、同作を見る価値は十分にあるといえるでしょう。
また絵本作家のほたるは、幼い頃から一緒だった愛犬を亡くし、いわゆるペットロス状態に陥っていました。新作が書けなくなるほどすっかり塞ぎ込んでしまったほたる、そんな彼にきのこいぬはどう寄り添っていくのか……。かわいらしい見た目に反して、ワイルドかつ豪快な方法で慰めるきのこいぬの姿は必見です。
●武士とほがらかな犬のナイスコンビ『殿と犬』
同じく「犬」が登場する秋アニメでいえば、10月10日(木)より放送を開始する『殿と犬』もチェックしておきたいところです。原作は「COMICポラリス」で連載中の同題マンガで、江戸時代の日本を舞台に、コーギーを拾ったコワモテ武士のゆるっとにぎやかな主従暮らしが展開されていきます。
顔は怖いが心は優しい没落武士の「殿」と、妙にむっちりとした胴長短足のコーギー犬。ひとりと1匹のかわいすぎる活躍を描いた同作は、早くもネット上で『ラーメン赤猫』に代わる「次期癒やしアニメ」として密かに注目を集めています。原作を知る人からは「この時代にコーギーがいたかどうかなんてどうでも良くなるほど、殿と犬のやりとりに癒やされる」「ほっこり人間模様とモフモフ。こんなんアニメ化したらかわいくってたまらんぞ!」などの声があがっていました。
また『ラーメン赤猫』は豪華な声優陣も魅力のひとつでしたが、『殿と犬』も負けていません。殿の声を担当するのは、声優の大塚明夫さん、杉田智和さん、武内駿輔さん、そして「嵐」の相葉雅紀さんの4名で、毎週4通りの『殿と犬』を楽しむことができます。好みの殿を探してみるのも、面白いかもしれません。
●おじさんたちの愉快でシュールなハッピーライフ『ねこに転生したおじさん』
10月7日(月)よりフジテレビのバラエティ『ぽかぽか』では、ショートアニメ『ねこに転生したおじさん』の放送が始まります。漫画家のやじま先生がSNS上で連載しているWebマンガが原作となっており、猫つながりで『ラーメン赤猫』ロスの寂しさを埋められるかもしれません。
物語の主人公はタイトル通り、サラリーマンのおじさん(CV:亀岡孝洋)が転生した猫の「プンちゃん(CV:花澤香菜)」です。原作はかわいらしい猫の日常を描きながら、その裏におじさんの精神性が見え隠れするギャップが「キモかわいい」と話題になりました。
アニメでは声や動きが付くことによって、そのギャップがよりいっそう効果的になることが予想されます。ほかの猫に対して思わずサラリーマン語録で話してしまうプンちゃんの姿は、爆笑必至でしょう。
またのちにプンちゃんの飼い主となる、転生前におじさんが勤めていた会社の「社長(CV:関智一)」も見どころのひとつです。猫に振り回されるナイスミドル……と見せかけて、その実おじさんに振り回されているだけという社長の姿は、名状しがたいおかしみを感じさせます。ショートアニメとはいえ、秋アニメの思わぬダークホースとなる要素は十分にありそうです。
(ハララ書房)