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『ドラクエ12』はアクション化すべき? それとも古き良きコマンド選択式であるべき?

「ファイナルファンタジー」シリーズは着々とアクションゲーム化の道をたどっていますが、一方の「ドラゴンクエスト」シリーズは古典的なコマンド選択式ターン制RPGのスタイルをとっています。では、最新作となる『ドラクエ12』はどうあるべきなのでしょうか?

「ドラクエ」はアクションRPG化すべき?

ファンの期待がかなり高まっている『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』。果たしてバトルシステムはどう変わるのか? あるいは変化しないスタイルでいくのか?
ファンの期待がかなり高まっている『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』。果たしてバトルシステムはどう変わるのか? あるいは変化しないスタイルでいくのか?

 2024年11月14日に発売が迫りつつあるHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に期待感が高まるなか、シリーズファンが待ちわびているのが『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』(以下、ドラクエ12)です。

『ドラクエ12』は2021年5月に制作発表以来、しばらくは進展がありませんでしたが、直近の「ドラクエの日」である2024年5月27日には、堀井雄二さんが鋭意開発中である旨を発表しました。まだ時間はかかりそうなものの、しっかりと開発が進んでいることが明らかになりました。

 とはいえ、『ドラクエ12』はまだほとんど情報が出ていません。ストーリーなども気になりますが、特に注目が集まるのはバトルシステムです。

「ドラクエ」といえば、古き良きターン制のコマンド選択式バトルが特徴です。しかし、『ドラゴンクエストX』ではバトルにアクション要素があるほか、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』ではフリー移動システムが採用されており、ただ眺めているだけのバトルから変化しつつあります。

 昨今はRPGのアクションゲーム化が著しく、ドラクエに並ぶ「ファイナルファンタジー」シリーズはほぼアクション化しています。『ファイナルファンタジーVII リメイク』シリーズは基本がアクションでコマンド選択式バトルの要素を付け加えたものであり、『ファイナルファンタジーXVI』に関しては完全なアクションRPG化を達成しているのです。

 こうなると、「ドラクエ」もそろそろ転換点を迎えてもおかしくありません。果たして、『ドラクエ12』はいったいどうなるのか? アクション化するべきか、あるいはコマンド選択式であるべきか。それぞれのメリット、デメリットから考察します。

 まずはコマンド選択式ターン制バトルの長所を考えましょう。何といっても「たたかう」や「じゅもん」を選ぶだけなので、とにかく分かりやすい。アクションと違って、操作技術や反射神経などのプレイヤースキルに依存しないので遊びやすいですし、何よりこれこそ「ドラクエらしい」といえます。

 とはいえ、コマンド選択式ターン制バトルにもデメリットはあります。まず、敵味方が順番を待って戦うのはリアルなグラフィックになるほどおかしな光景になってしまいます。また、コマンド選択式では雑魚戦が単調になりやすいですし、戦略性を増すには複雑なシステムを導入せざるを得なくなります。

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