おっさんも「ハマる」 全日本人が笑ってしまう『テニプリ』名シーン3選
テニスの常識を打ち破る描写で、読者を楽しませている『テニスの王子様』と『新テニスの王子様』。この記事では、読むと笑顔になれる3つのシーンを紹介します。
こんなテニス見たことない! 選手たちの姿に思わずにっこり
10月4日は『テニスの王子様』(通称:テニプリ)シリーズの人気キャラクターである「跡部景吾」の誕生日です。ファンからは「跡部様」と呼ばれ、個性あふれるキャラクター性が魅力的です。
『テニプリ』では、読者の想像を遥かに凌駕する斬新な描写や、テニスを愛するキャラクターたちの熱い試合などが見どころです。キャラクター人気があるため、「ファンの大半が女性」と思われるかもしれませんが、それは違います。年齢や性別を問わず笑ってしまうシーンが多く、老若男女誰もが笑顔になれる作品といっても過言ではないでしょう。この記事では、思わず笑ってしまう名(迷?)シーンを振り返ります。
まずは正統派お笑いシーンともいえる、全国大会準決勝での青春学園VS四天宝寺のダブルス戦です。なかでも『テニスの王子様』323話はタイトルロゴが『お笑いの王子様』になるほど、笑いの絶えないエピソードでした。
青春学園の「桃城武」と「海堂薫」は、お笑いテニスを得意とする「一氏ユウジ」と「金色小春」のペアにペースを乱されてしまいます。せめて相手に表情を読まれないようにしようと決意した桃城と海堂は、覆面を着用してテニスをプレイしました。
覆面レスラーのような姿で堂々とコートに立つふたりや、真面目に解説をするチームメイトたち、そして四天宝寺ダブルスが次々にくり出すネタなど笑いどころが多く、初めて読む人の腹筋が心配になります。
高校生が登場し始めた『新テニスの王子様』では、技や笑いのレベルがさらに進化しています。U-17日本代表候補合宿で「徳川カズヤ」が見せた技「ブラックホール」を見てみましょう。ラケットを振って空間を削り取り、どんなに勢いの強い球でも止めてしまう技です。ちなみに相手に気付かれないよう、あらかじめコートに「ブラックホール」を仕込む戦法もあります。
そもそも空間を削り取ることが可能なのか、ブラックホールはルール違反ではないのかなどツッコミどころ満載ですが、これも選手が真剣にテニスに向き合った結果です。技のスケールの大きさにはもちろん、驚いた直後に「かっこいい……!」と感じている自分自身にも笑ってしまうでしょう。
同じく『新テニスの王子様』から、読者が笑顔になったシーンをもうひとつあげます。43話で跡部の新技「跡部王国(キングダム)」が完成した場面です。高校生の「入江奏多」との試合で、跡部は相手の死角や弱点を見抜く「眼力(インサイト)」を進化させます。その結果、なんと相手の骨まで見透かせるようになりました。
感動的なシーンですが、ページをめくった瞬間、1ページ丸ごと使って描かれたレントゲン画像のような入江が目に飛び込んできます。あまりにもスケスケな姿に、何度読んでも笑ってしまうでしょう。
ほかにも劇場版『テニスの王子様 二人のサムライ The First Game』でテニスの試合中に恐竜が滅亡するシーンなど、不意打ちで笑ってしまう場面はまだまだあります。今回は原作マンガでの名シーンを取り上げました。みなさんも『テニプリ』を復習して、笑顔の花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
(ハシビロコ)