【漫画】怪しげな男が女子高生に返さなくてはならない“恩”とは? ふたりの関係性に13万人が「続きは!!!」
全身黒づくめで怪しげな男と話す女子高生のサユリ。いろいろと会話をしていくうちにサユリは男の真の正体に対して思い当たる節がありました。聞いてみようすると男に止められます。さらに「まだ恩を返していない」と言われて……? 作者のSue Lue(スールー)さんにお話を聞きました。
ミヤマがサユリに対して恩義を感じていることとは?
女子高生の「サユリ」は全身黒づくめで怪しげな男「ミヤマ」とご飯を食べながら話しています。いろいろと会話をしていくうちに、ミヤマは車にひかれて死にかけたことがあることいいます。その瞬間、サユリの頭で過去の記憶が蘇りました。ミヤマの真の正体に対して思い当たる節があり、聞いてみようすると、ここにいられなくなるとミヤマに止められます。さらに「まだサユリに恩を返していない」と言われます。ふたりは以前に会ったことがあるようで……?
Sue Lue(スールー)さん(@sue_0310)による創作マンガ『創作男女』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は13万を超えており、読者からは「恩返しか! 世界観が素敵」「ミヤマさん、かっこいいしかわいいい」「ふたりの関係性がいい! 今後が気になる」などの声があがっています。
Sue Lueさんは漫画家として活動しており、SNSでマンガやイラストを投稿しています。そのほかにも、奇病に罹った少女と怪しい医者の物語を描いたダークミステリーファンタジー『アリアの診療録』(イースト・プレス)がKindleにて発売中です。
作者のSue Lueさんにお話を聞きました。
ーーふたりの特別な関係性がとても印象的でした。このエピソードを描いた理由や、どのようにアイデアが生まれたのかを教えて下さい。
この話は、平たく言ってしまえば「カラスの恩返し」です。主人公にカラスを選んだ理由は自身にとって最も身近な鳥だからでした。害鳥としての印象が強い相手ですが、調べてみると存外愛情深く義理堅い一面を持つことが分かり、その「怖い見た目や迷惑行為で嫌厭されがちだが、実は愛情深く義理堅い性格」という要素から産まれたのがミヤマというキャラクターです。
恩返しをテーマにした理由は鳥つながりで「鶴の恩返し」のオマージュです。美しい鶴を助けた老夫婦は鶴が織った見事な布を売って裕福になりましたが、「もしそれが嫌われ者のカラスだったら?」と考えたのが始まりでした。相手を若い女の子にしたのも、カラスからの施しを最も喜ばなさそうな相手という観点での選出です(子供やお年寄りは虫や拾ったものをプレゼントしても喜んでくれそうなので……)。
ーーミヤマさんのキャラメイクが評判です。キャラクター制作でこだわった点はありますか?
ミヤマのキャラクターデザインはそのまま「ミヤマガラス」と呼ばれる冬鳥がモデルです。ミヤマガラスの最たる特徴である白いくちばしから、くわえ煙草を連想したのが擬人化するきっかけとなりました。人間の目から見たカラスの無個性さを表現するため、キャラクターの個性が出やすい目や髪の毛を敢えてほとんど描写していません。
ーー読者の方から続きが気になるとの声があります。続編のご予定はありますか?
現時点ではふたりの日常を断片的に描いているだけですが、いつか一本の作品として描きあげたいという気持ちはあります。気長にお待ちいただけるとうれしいです。
●Sue Lueさん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)