『ワンピ』いまだ不明な黒ひげの最終目的 デボンの「任務完了」に糸口あり?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では、物語の核心に大きく近づいた「エッグヘッド編」が大きな盛り上がりを見せました。そこでは「黒ひげ海賊団」の不穏な行動も多数見られ、さまざまなうわさが飛び交っています。特に今後の行動を注視したい「マーシャル・D・ティーチ」はいったい、何を企んでいるのでしょうか?
かつて「最強」だった海賊団との関係性
大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では、新四皇が発表されて以降、それぞれの動きにより注目が集まり始めました。そういったなか、数々の謎が明かされた「エッグヘッド編」での「黒ひげ海賊団」の不穏な行動が話題となっています。
※この記事には単行本『ONE PIECE(ワンピース)』109巻以降の内容を含みます。
「マーシャル・D・ティーチ」率いる黒ひげ海賊団は、いまだ真の目的が明らかにされていない、不気味な存在として描かれています。そして、黒ひげ海賊団には、かつての海賊王「ゴール・D・ロジャー」の登場以前まで、「最強」とうたわれてきた「ロックス海賊団」とのつながりが多数見られるのです。
このロックス海賊団は、海賊島「ハチノス」に集結したメンバーで結成されていたことから、「ハチノス」はロックス海賊団の誕生の地として知られています。そして、この島の現在は、黒ひげ海賊団の本拠地となっていました。
また、黒ひげたちの乗る海賊船は「サーベル・オブ・ジーベック号」と名付けられており、これはロックス海賊団船長「ロックス・D・ジーベック」の名前の一部と一致しています。
これらのことから、ティーチは「ロックスの意志を継いでいるのでは?」との憶測が広まっています。もしそうだった場合、かつてのロックスの目的「世界の王」になることがティーチの目的なのかもしれません。
「世界の王」になるには、真の最高権力者「イム様」のみ座れるイス「虚の玉座(からのぎょくざ)」を狙う必要があるでしょう。
そして「エッグヘッド編」にて、この説が濃厚となるシーンが描かれました。それは第1107話にて登場した、黒ひげ海賊団六番船船長「カタリーナ・デボン」が、五老星のひとりである「ジェイガルシア・サターン聖」に触れ、「任務完了」と発言していたことです。
かねてより「イヌイヌの実 幻獣種 モデル:九尾の狐」の能力者で知られるデボンには、「他者に化ける能力」があります。化けるための詳しい条件は不明ですが、デボンがサターンに触れたシーンから、「一度触れたものに化けられる」という能力である可能性があげれました。
となると、この場面以降から、デボンはサターン聖の姿に化けられるわけです。そして恐ろしいことに、第1125話にてサターン聖は、「ルフィ」を逃がした罪の償いとして、イム様に命を奪われました。
この光景を見ていたのは海軍中将の9名のみだったため、サターン聖の死を知らない人に対して、デボンがサターン聖の姿に化けて登場すれば、その権力を存分にふるうことができます。こういった能力を駆使すれば、一国を従えることもそう難しくないでしょう。
さらに現在、王都「マリージョア」は革命軍からの兵糧攻めにあっており、天竜人たちは食糧難の危機にさらされています。もし危機を黒ひげたちが救うことになれば、「マリージョア」の救世主になれるかもしれません。
そして、一国を従えて黒ひげ王国を建国した際、このときの借りを使って世界政府に加盟してしまえば、イム様との距離を一気に縮められるのです。いずれにせよ、このデボンの存在は、ティーチの目的において重要な鍵となっていることは間違いないでしょう。
(マグミクス編集部)