サウロ? まさかのヒグマ? 『ワンピ』シャンクスがエルバフで会った「旧友」とは
『ONE PIECE(ワンピース)』の1076話にて、シャンクスがエルバフに上陸しているシーンが描かれました。その際、シャンクスは「互いに死んだと思ってた 旧友に会ったんだ」と語っており、そのシャンクスの「旧友」は誰なのかネット上で考察が飛び交っているようです。
シャンクスがエルバフで会った旧友とは誰なのか
人気マンガ『ONE PIECE』に登場する「シャンクス」は、主人公「モンキー・D・ルフィ」の恩人であり、憧れの海賊です。彼は「エッグヘッド編」の1076話で「巨人族」の住む「エルバフ」にいたことが明らかになっており、その際「互いに死んだと思ってた 旧友に会ったんだ」と語っています。「麦わらの一味」の冒険の舞台が「エルバフ」へと移るなか、この「旧友」が誰なのかという考察がネット上で白熱しています。
シャンクスがエルバフに立ち寄った理由は何かしらの目的があったと考えられており、旧友の候補として何人かの名前があがっています。有力な候補としてあげられているのが、「ハグワール・D・サウロ」です。サウロは過去に「オハラ」で当時海軍中将だった「青キジ」こと「クザン」に氷漬けにされ、死亡したと考えられていました。しかし、「エッグヘッド編」で生存していることが濃厚となり、現在はエルバフに身を潜めていると予想されています。
シャンクスは「西の海」出身で、オハラも西の海に位置しています。サウロがオハラにいた22年前の時点では、シャンクスがもともと見習いと所属していた「ロジャー海賊団」は解散しており、シャンクスが赤髪海賊団を作るまでの間に西の海に行き、どこかのタイミングでサウロと出会っていた可能性もあるでしょう。
もしくは、見習い時代に別の場所で会っていたということもあり得ます。シャンクスの「死んだと思ってた」という発言からも、サウロが旧友であると考えても不思議はありません。しかし、「互いに」という言葉からすると、シャンクスはサウロがオハラで死亡したかもしれないという情報を新聞などで知ることができたとしても、サウロがシャンクスを「死んだ」と考える理由はなさそうです。
ほかに候補としてあげられるのが、巨人族の「ドリー」と「ブロギー」です。彼らは「グランドライン」の「リトルガーデン」という島で、100年以上にわたり互いの誇りをかけて戦い続けていました。長期間の決闘を続けていたため、もしシャンクスがリトルガーデンに上陸して彼らと会っていたとしても、不思議ではありません。
巨人族は普通の人間の3倍ほどの寿命があるため、ドリーとブロギーからすればシャンクスは短命で、死んだと思っていた可能性もあります。シャンクスにしても、彼らの決闘はどちらかが死ぬまで続くはずでしたから、彼らの内ひとりが死んだと思うのも無理はないでしょう。
また、半分冗談のような考察ですが、「互いに死んだと思ってた旧友」とは、第1話に登場した山賊の「ヒグマ」ではないかという説もあります。第1話にだけ出てくるヒグマはかねてより、ネット上でネタのように扱われており、ラスボス説や生存説など、さまざまな憶測が飛び交ってきました。
第1話では、実力差がある割にシャンクスがヒグマに簡単に逃げられてしまうなどの描写もあり、「実はふたりは仲間で、『ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ』(ゴムゴムの実)を食べたルフィが一人前の海賊になるきっかけを作るために、演技していたのではないか」といったうわさもあります。
そのヒグマは第1話で、「フーシャ村」近くに生息する海王類「近海の主」に食べられています。シャンクスはその場面を目撃しており、ヒグマが死んだと考えるのも無理はないでしょう。また、第7話の扉絵には「緋色の熊」が描かれており、この回のタイトルが「友達」となっていることから、シャンクスの「旧友」がヒグマを指すのではないか、さらに映画『ONE PIECE FILM RED』の関連グッズ「シャンクスベア(シャンクスの格好をした赤い熊のぬいぐるみ)」が「シャンクスとヒグマがグルである証拠」など、強引ながらさまざまな考察があるようです。
しかし、シャンクスがヒグマの「死」を確認している一方で、ヒグマ側が生きていたとしても、彼がシャンクスのことを死んだと思う理由は描かれていません。シャンクスがヒグマと友人であるという根拠も薄く、さすがにネット上でネタにされている程度の考察と思われます。
ルフィたちがエッグヘッドからの脱出に成功した1124話のラストでは、エルバフで酒のようなものを飲みながら「来い…」とつぶやく謎の人物のシルエットが描かれました。このキャラがシャンクスの「旧友」なのか、果たして誰なのか、明かされる日も近いかもしれません。
(LUIS FIELD)