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国民的アニメの超有名人も戦争に… 意外? そうでもない? 従軍経験のあるキャラ

終戦からまもなく80年となり、もはや戦争を知る人もほとんどいなくなりましたが、国民的なアニメやマンガに従軍経験のあるキャラが登場することがあります。

国民的アニメで「太平洋戦争勃発」のテロップ

「ちびまる子ちゃん さくらももこ脚本集『ヒデじいのお見舞いに行く』の巻」(ポニーキャニオン)
「ちびまる子ちゃん さくらももこ脚本集『ヒデじいのお見舞いに行く』の巻」(ポニーキャニオン)

 2025年は戦後80年という節目の年です。日本が敗戦した1945(昭和20)年8月15日に20歳だった人は100歳になり、従軍経験のある人はますます減っていくと思われます。

 ところで、アニメ、マンガでは、意外なキャラクターが従軍経験をしています。「一年戦争」や「聖杯戦争」などではない、リアルな戦争を体験したキャラを見ていきましょう。

●ヒデじい 『ちびまる子ちゃん』

『ちびまる子ちゃん』に登場する大金持ちの「花輪くん」の、いつも優しい執事である「ヒデじい」こと「西城秀治」は、従軍経験者です。若い頃から花輪家で働いていたヒデじいは、妻「トシ子」、愛娘「春子」と平和で幸せな日々を過ごしていたところ、昭和16年に太平洋戦争が勃発、ヒデじいは昭和18年に出征します。

 いわゆる南方戦線と思しき場所で、年下の戦友「平岡」とともに米兵に追い詰められるも、米兵は地雷を踏んでしまって爆発を起こします。故郷の恋人に別れを告げながら死んでいく米兵を見つめながら、平岡が「オレたちなんでこんな所でこんなことしてるんでしょうね」と問いかけると、ヒデじいは「……忘れた。もう戦争の意味すら私達にはわからん」と静かに答えていました。

 アニメでヒデじいの従軍経験が描かれたのは、「ヒデじいの人生」(1995年7月16日放送)です。真珠湾攻撃の様子と暗い表情の「まる子」たちがカットバックで映し出されたり、ジャングルのなかを歩くヒデじいが人骨を踏む描写があったりと、演出、作画とも非常に力の入った回でした。真っ暗な画面に赤い字で「昭和16年 太平洋戦争 勃発」と出た直後に、日の丸が画面いっぱいにたなびく描写を観た子供たちは、きっとただならぬものを感じたでしょう。なお、この回の主題歌は「うれしい予感」をまる子&たまえが歌うスペシャルバージョンになっていました。

 同エピソードは、2011年8月14日放送回にて「原作25周年記念」としてリメイクされたほか、実写版『まるまるちびまる子ちゃん』でも「終戦記念特別企画」として映像化されています(2007年8月9日放送)。大規模なロケーション撮影のほか、玉音放送の音声をそのまま流すなど、力の入ったものになっており、ヒデじい(演:森本レオ)が「平和が一番です」と静かに語り、まる子(演:伊藤綺夏)が「戦争って悲しいねぇ」とつぶやくメッセージ色の強い作品になっていました。

 アニメの脚本を務めたさくらももこ先生にとっても、大切なエピソードだったのでしょう。なお、ヒデじいが37歳で戦地に向かった一方、それより8歳上と見られるまる子の祖父「友蔵」は従軍経験がなかったようです。

【ああ、貴方もそうでしたね】有名どころばかり こちら第二次世界大戦での従軍経験のあるキャラクターです

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