『ドラゴンボールDAIMA』悟空の新形態は? 小さくなっても悟空の強さは維持されるのか
アニメシリーズ最新作『ドラゴンボールDAIMA』の「孫悟空」は、ある陰謀によって小さくなってしまい、その持ち前の強さが維持されるのか、または弱体化されるのか気になるところです。そうなると、設定が似ている過去作『GT』の子供になった悟空は、どのように描かれていたのでしょうか。
『GT』の子供になった悟空は半端なく強い?
世界でも人気のアニメ「ドラゴンボール」シリーズ最新作『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が2024年10月11日(金)より放送が開始されます。ある陰謀によって主人公の「孫悟空」や、その仲間たちが小さくなってしまうことが明らかにされており、戦闘力がものを言う同作の世界観において、「ミニ悟空」の強さがどう描かれるのか気になっている人も多いようです。悟空の強さは維持されるのか、それとも弱体化されるのか、どちらになるのでしょうか?
悟空が幼少期の姿になる設定といえば、1996年から放送が始まったTVアニメ『ドラゴンボールGT』(以下、GT)と被るところもあります。
ストーリーにおいて原作者の鳥山明先生が関わっていない『GT』の悟空は、天界に眠っていたもうひとつの「ドラゴンボール」の封印が解かれ、さらに、その場に居合わせた「ピラフ」の言葉により、悟空が子供の姿に戻ってしまいます。それまでの大人の悟空は「超サイヤ人~超サイヤ人3」になって強敵と戦っていたため、子供になって弱体化したかと思いきや、作中では相当な強さを発揮しています。
例えば、地獄に落ちた「Dr.ゲロ」と「Dr.ミュー」が手を結び、あの世とこの世がつながったとき、悟空はひとりで地獄に乗り込み、かつての強敵である「フリーザ」「セル」と戦います。
セルの場合、悟空でも敵わなかった相手でしたが、いざ戦闘が始まると、悟空は子供の姿のままで戦いに挑んだにもかかわらず、いとも簡単にフリーザとセルを倒しました。戦う直前に「オラ、体はちっこくなっちまったけど、中身はすげえぞ」と話していることから、子供の状態でも、大人の悟空とそん色ない戦闘力だったことがうかがえます。
具体的な戦闘力の数値は定かではありませんが、作中では、子供の姿である悟空の強さがそれとなく分かる場面が描かれました。第19話「出陣!!最強ミュータント・リルド」で登場した「リルド将軍」と戦う前、悟空は「全く宇宙は広えな。こんなすげえ気を持ったやつに出会えるなんてよ、こりゃブウ以上だぜ」と発言します。
その後、お互いに拳を交え、ふたりともに本気ではなかったものの、対等に戦い合ったのです。このことから子供の状態の悟空は、原作や『ドラゴンボールZ』(以下、Z)のなかで最も強い敵キャラ「魔人ブウ」よりも強い、もしくは同等の強さといえるでしょう。
ちなみに、『GT』全64話中28話の脚本を担当した前川淳さんによると、『GT』を制作するにあたって、原作準拠の『Z』でバトルを極限までやり尽くした感があったため、「原作回帰」という発想に至ったとのことです。そして、何でもできる最強の悟空ではなく、あえて子供の姿に戻して、さまざまな制限を設けるという設定にたどりついたと語っていました。
また『GT』では、子供の姿の悟空が「超サイヤ人4」に変身するようになったため、小さくなった悟空が登場する『DAIMA』に対し、「新たな変身形態が出てくるのでは」「もしかして超サイヤ人4復活?」と期待を寄せているファンも少なくありません。
とはいっても鳥山先生がストーリーやキャラクターデザインなどで携わった『DAIMA』は、幼少期の悟空が使っていた如意棒が描かれていることから、『GT』と同じく原点回帰をテーマにしている節もあり、戦いが激化するバトル中心ではなく、冒険や物語に比重を置いた展開になる可能性もあります。
アニメ最新作での悟空がどのように描かれていくのか、それが明かされるまで放送開始日を期待して待ちましょう。
(LUIS FIELD)