おしゃべり機能付き「ガンダム」でも第18話だけ…なぜその前後で沈黙していたの?
『機動戦士ガンダム』のガンダムは喋ることができます。でも、喋ったのは第18話だけで、その後は沈黙を貫きました。なぜ、この時だけガンダムは喋ったのでしょうか。その理由を探っていきます。
実は喋ることができた「ガンダム」
「ガンダム」は喋れます。ここでいう「ガンダム」とは、「アムロ・レイ」が乗っていた「RX-78-2」のことです。『機動戦士ガンダム』TVシリーズ全46話の中で1度だけ、第18話「灼熱のアッザム・リーダー」で声を出しました。
敵である「アッザム」から4000度の高温攻撃を受けた際、ガンダムは「パイロット及び回路保護の為、全エネルギーの98%を放出中」「攻撃エネルギー低下」と喋って状況を伝えています。
この時、エネルギーを放出したおかげでガンダムは動けず、アムロは攻撃に移れませんでした。単に警告を音声で伝えるだけでなく、周囲の状況を判断して行動する、高度な機能を有していることがわかります。
しかしこの後ガンダムは、最終話で撃墜されたときも、ずっとだんまりでした。喋れるガンダムが喋らなかったわけです。
高温の時にだけ例外的に喋るかというと、そういうわけでもないようです。第5話「大気圏突入」では、ザクが溶けるほどの高温を切り抜けていますが、ガンダムは無言でした。なお、ロケットも打ち上げる宇宙開発のプロ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)によれば、減速せずに大気圏へ再突入した際、表面温度は3000度にも達するそうです。
同じ高温下の状況でも、第5話で喋らず、第18話で喋ったのはなぜでしょうか?