ガンダム屈指の謎武器トライブレードとMS「ドライセン」…なんなんあのタケコプター?
「ガンダム」シリーズにはこれまで多種多様な武装が登場してきました。そのなかでも抜群の突飛さを誇るのがトライブレードでしょう。その見た目から、タケコプターを連想する人も多いのではないでしょうか。
ジュドーも苦しめた「ドライセン」、そして……「トライブレード」!
3枚の羽をクルクルと回転させて敵機に迫る、灰色の「タケコプター」にも見えるそれは、モビルスーツ(MS)「ドライセン」が用いる「トライブレード」です。一見ウケ狙いのような武装ですが、数々の戦場で猛威をふるい、敵機を苦しめてきました。はたしてこのトライブレードの真価はどこにあるのでしょうか? 本武装を用いるドライセンとともに見ていきましょう。
ドライセンは『機動戦士ガンダムZZ』を始めとした「ガンダム」シリーズに登場する、おなじみ「ドム」の流れを汲んだネオ・ジオン軍所属のMSです。初登場となるのは『機動戦士ガンダムZZ』第22話「ジュドー、出撃!!」でした。このエピソードではネオ・ジオン軍のエースパイロットである「ラカン・ダカラン」が試作段階のドライセンで出撃し、主人公「ジュドー・アーシタ」の乗る「ZZガンダム」と一騎打ちを繰り広げます。結果的に敗走することとなったドライセンながら、その活躍は目を見張るものがありました。
その後、ドライセンは量産がなされ、ネオ・ジオン軍の主力MSになります。第32話「塩の湖をこえて」では「オウギュスト・ギダン」が本機に乗り、ジュドーたちに戦いを挑みます。その猛攻はすさまじく、ジュドーたちは深手を負うことになりました。
もちろんパイロットが優秀なのもありますが、こうした活躍からも分かるとおり、ドライセンは陸戦と宇宙戦の両方で運用可能で、さらに高い運動性と耐久性、火力を兼ね備えたトータルバランスに優れた機体です。
このドライセンの武器構成は近接戦に特化したものでした。主武装となるのは斧状のビームを発する「ビーム・トマホーク」と、ピック状のビームを発する「ビーム・ランサー」です。この2本を用いて多彩な近距離攻撃を展開するほか、2本を連結させ長いリーチを活かした攻撃も可能で、その戦闘スタイルは近接戦において隙がありません。
さらに「3連装ビーム・キャノン」、別名「ハンド・ガン」が装備されています。前腕部に埋め込まれる形で装備された本武装は、同時代のビーム兵器と比較するとやや出力に劣りました。しかし連射性能に優れ、遠距離から襲いくる相手を翻弄し、ドライセンの得意とする近距離戦に誘導するには十分な性能を発揮します。
そのようなドライセンの、中距離戦を支えるのが「トライブレード」です。