『ワンピ』イム様とビビは瓜二つ? 意味深な扉絵から導き出された推測とは
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する謎の人物、イム様の正体について、ファンの間で話題を呼んでいる考察があります。そのビジュアルが「ある既存のキャラクター」にそっくりではないか、という説です。イム様にそっくりな人物とは誰なのでしょうか。
「そっくり説」の真相は?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する謎の人物「イム様」は、全体がシルエットで描かれており、その姿はいまだ謎に包まれています。話す言葉などから男性のようにも思える一方で、アニメ版の声は女性のようにも聞こえます。
イム様のビジュアルについて、一部のファンからは「ビビにそっくりなのではないか?」という考察が登場し、話題になっています。なぜ、「ネフェルタリ・ビビ」とイム様がそっくりだという可能性が浮上したのでしょうか。
コミックス107巻1084話では「五老星」と面会した「アラバスタ王国」の国王「ネフェルタリ・コブラ」が「虚の玉座」に座るイム様の姿を見て驚く様子が描かれています。この場面は、本来誰も座ることが許されていない虚の玉座に座る人物がいたことに驚いたようにも見えますが、一部のファンからは「イム様の姿がビビにそっくりだったから」ではないかと推測されているのです。
この考察には、以前から散りばめられたいくつかの情報が元になっています。例えば、コミックス101巻1023話の表紙には、ビビと5匹のスズメが描かれており、サブタイトルは「瓜二つ」でした。この表紙について「5匹のスズメは五老星を表し、ビビはイム様を表している。そしてサブタイトルの『瓜二つ』は、ビビとイム様の容姿がそっくりだから……?」という見解を示すファンもいました。
この考察をさらに掘り下げると、そもそも似ているのはイム様とビビではなく、イム様とビビの祖先である「ネフェルタリ・D・リリィ」ではないかという可能性が浮かび上がってきます。それは、イム様とリリィは実は双子であり、リリィの血を引くビビがイム様に似ているのではないか、というものです。
この仮説は、コミックス65巻641話に描かれた扉絵とサブタイトルに基づいています。扉絵には病床のコブラを見舞うビビの姿が描かれ、右側に飾られた花瓶には1本の百合が生けられています。百合は英語で「Lily」、つまり「リリィ」の存在を暗示しているのかもしれません。
また、サブタイトルの「お前は何だ」という言葉が、ビビとリリィを重ね合わせた暗喩になっているのではないかとささやかれています。これまでリリィの姿はシルエットでしか登場していませんが、その全体像は確かにビビに似ているような印象も受けます。
イム様とリリィが双子であり、ビビが双子の片割れにそっくりだという仮説が正しければ、イム様がコミックス90巻第908話でビビの写真を見つめていたこと、コミックス107巻1086話で「ビビが欲しい……」と言っていたことなどの行動にも納得がいきます。イム様はリリィに執着心を持ち、リリィとそっくりなビビを求めているのかもしれません。
この考察について、ファンからは「コブラ王の動揺をみると、イム様が娘にそっくりだったっていう展開はありそう」「イム様のビジュアルが既存のキャラにそっくりっていうのはアツいよね」など、イム様とビビの容姿が似ているという説に納得する意見が多く見られます。
このように、多くのファンから予想されているイム様のビジュアルですが、作者の尾田栄一郎先生は読者の予想を上回る正解を用意しているのではないでしょうか。これからの展開からますます目が離せなくなりそうです。
(LUIS FIELD)