「キーッ!」悔しすぎて1話から涙が… いろんな意味で“泣かされた”2024秋アニメ
2024年の秋アニメには数多くの話題作がそろっています。人によって各作品の評価はさまざまですが、第1話の反響を見ると、意外な作品が「泣ける」と評判のようでした。しかも覇権候補ではなく、ダークホース枠とも言われている作品のため、見過ごしてしまうともったいないかもしれません。
意外な作品の第1話が泣ける?
2024年秋アニメの放送が始まりました。秋はおよそ80作品ものアニメが放送されていることもあり、とりあえず第1話だけを観て、その後に視聴を続けるか見極める人も多いでしょう。この記事では1話から「いろいろな意味で泣ける」と話題の2作品をとり上げます。
まずは、三浦糀先生の同題マンガが原作のTVアニメ『アオのハコ』です。同作の主人公は、中高一貫のスポーツ強豪校「栄明高校」に通う高校1年生「猪股大喜(CV:千葉翔也)」です。男子バドミントン部に所属しながら練習に励みつつも、ひとつ上の先輩で女子バスケットボール部の次期エース「鹿野千夏(CV:上田麗奈)」に想いを寄せていました。
第1話では、大喜が朝の自主練のために体育館に行くと、先に来ていた千夏が誤って投げたボールが大喜の顔面に当たったことで思わぬ交流が生まれます。後日、大喜と千夏が朝練のために体育館が開くまで待っているときに、千夏にマフラーを貸したことがきっかけで名前を覚えてもらい、さらに部活の練習後にバスケットボールの「1on1」をできるほどの仲に発展します。
とても素敵な青春作品ですが、ここまでのストーリーでは特に泣けるような部分は見受けられません。いったいどの部分で「泣けてきた」のでしょうか?
実は一部の視聴者の涙を誘ったのは、終盤のある展開がきっかけでした。というのも千夏の両親が海外転勤をすることになったため、バスケ部時代の元チームメイト同士だった大喜と千夏の母親がやり取りをした結果、千夏は猪股家で居候を始めます。
この奇跡的な展開に「自分もこんな最高な青春を楽しみたかった」「後悔しかない」「大喜がうらやましいと同時に悔しさもこみ上げてきた」と、同作と自身の高校生時代を比べる視聴者が数多く見受けられました。
確かに、学生時代にしか味わえない青春は、大人になってからとても貴重な時間だったことに気付かされるものです。過去には戻れませんが、大喜に思いを乗せて、青春の疑似体験を味わってみるのもアリかもしれません。
TVアニメ『アオのハコ』は毎週木曜23時56分よりTBS系28局で放送中です。また「NETFLIX」「FOD」ほか配信サービスでも順次配信されています。
ほかにも心がじんわり温まるような、涙を誘う1話がありました。蒼星きまま先生の同題マンガが原作のTVアニメ『きのこいぬ』です。
同作の主人公は絵本作家の青年「夕闇ほたる(CV:上村祐翔)」で、第1話では彼が17年も連れ添った愛犬「はなこ」を亡くして落ち込む様子が描かれました。ほたるが無気力な日々を過ごしていたある夜、庭から左耳がきのこの不思議な生物「きのこいぬ(CV:小林大紀)」が飛び出すのです。
つぶらな瞳とぼてっとしたフォルムが特徴的なきのこいぬのかわいらしさはもちろんのこと、きのこいぬの行動も見どころです。第1話では、落ち込むほたるの頭をなでたり、夢ではなこのことを思い出して泣いていたほたるの横にいてくれたりと、きのこいぬの優しさが心に沁みます。
また、きのこいぬは、はなこの過去を清算するため、庭ではなこのドッグフードや首輪などを燃やしてしまうのです。このきのこいぬの豪快な行動には、きっと「もう悲しまないで」という気持ちも含まれていたのではないでしょうか。
ネット上には「昔飼っていた猫を思い出した」「きのこいぬの優しさが刺さる」といった声があがっていました。
TVアニメ『きのこいぬ』は毎週木曜日AT-X、TOKYO MXほかにて放送中です。また「Amazon Prime Video」「U-NEXT」ほか配信サービスでも順次配信されています。
『アオのハコ』と『きのこいぬ』は涙を流す経緯が違えど、結果的に心を揺さぶられた視聴者が続出した作品です。この機会に視聴してみてはいかがでしょうか。
(LUIS FIELD)