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『ガンダム』空も飛ぶ! 迷子にもなる! けっこう作られた「グフ」のバリエーション

「グフ」は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場したジオン公国軍の陸戦用モビルスーツです。ランバ・ラルの愛機としても知られる「グフ」には、さまざまなバリエーション機体が存在しました。

「青い巨星」の愛機として知られる無骨なMS

「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 2024年10月17日からNetflixにて配信開始となった最新作『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』では、「オデッサ作戦」で繰り広げられた地上戦が描かれ、ジオン公国軍のモビルスーツ「グフ・カスタム」の見せ場に、胸をときめかせたファンも多かったことでしょう。

 このグフ・カスタムは、TVアニメ『機動戦士ガンダム』に登場した「グフ」の派生機であり、ほかにもさまざまなバリエーション機体が存在します。

 グフといえば「ランバ・ラル大尉」の愛機として知られ、「アムロ・レイ」の「ガンダム」と死闘を繰り広げたことでも有名です。電磁ムチ「ヒート・ロッド」、指から発射する「フィンガーバルカン」など、特徴的な武装が目立ちました。

 地球上での陸戦における「ザクII J型」に代わる次期量産機として開発されましたが、モビルスーツ戦に特化しすぎたせいか汎用性に乏しく、むしろ熟練パイロットが愛用するピーキーな機体として描かれています。

 そのようなグフのバリエーションは、かなり細分化されて種類が多いため、ガンプラ化されているシリーズ機体を中心にピックアップして挙げていきます。また、古い設定も多いので諸説ある機体もありますが、本稿においてはBANDAI SPIRITSの「魂ウェブ」公式サイトに公開されている「MS開発秘録 グフ開発系譜」をベースとさせていただきました。

●ランバ・ラルもテストを担当した「グフの系譜」も

 ランバ・ラルが愛用した「グフ」は量産化された機体とされているものの、「総解説 ガンダム事典」(講談社)によると、実は「プロトタイプ・グフ3号機」をラル専用にチューンナップしたもの、という解説があります。

 このあたりの経緯は資料によって異なる部分もあるのですが、ラルが「プロトタイプ・グフ」のテストパイロットとしてグフの開発に協力していたのは事実です。

 プロトタイプ・グフは、ジオニック社がザクIIをベースに陸戦用に特化させた機体でした。この試作機は3機製造され、そのうち2機はザクIIと同様の腕部マニピュレータを備えた「YMS-07A-0」、3号機のみ「ヒート・ロッド」「フィンガーバルカン」等の固定兵装を備えた「YMS-07B-0」となっています。

 そしてグフシリーズのカッコよさを、さらに世に知らしめたのが、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』や『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』などに登場した「グフ・カスタム(MS-07B-3)」です。

 シールドにガトリング砲を装着した「ガトリングシールド」、ヒート・ロッドをワイヤー化した「ヒート・ワイヤー」などが特徴で、『第08MS小隊』では「ノリス・パッカード大佐」が搭乗しました。そして連邦の「シロー・アマダ」が乗る「ガンダムEz8」と戦い、一時はEz8を戦闘不能状態に追い込むなどの見せ場を作っています。

【画像】「どう見てもグフじゃないでしょ?」異色の変わり種グフは何者なのか

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