『ワンピ』再編集版「魚人島編」放送へ 作画高評価もホーディの扱いへ不安が募る
TVアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』は、10月20日(日)から半年間の充電期間に入ることが発表され、休止期間中には最新の撮影技術で「魚人島編」の再編集が放送されることになりました。これを受け、ファンからは多くの期待の声があがっています。
なぜ今「魚人島編」なのか? ファンの期待高まる
2024年10月に25周年を迎えたTVアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』では、現在放送中の「エッグヘッド編」が10月20日(日)以降、半年間の充電期間に入ることが発表されました。2025年4月からはアニメの放送枠が変更になり、その詳細については12月22日(日)に開催される「ジャンプフェスタ2025」の「スーパーステージRED『ONE PIECE』ステージ」にて発表されます。
半年に及ぶ充電期間中には、いままでどおりの枠で「SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』 魚人島編」が放送予定です。放送当時には約1年間かけて放送された「魚人島編」全58話を全21話に凝縮し、最新のTVアニメ『ONE PIECE』で使用している撮影技術で再編集されます。『ONE PIECE』公式YouTubeチャンネルによれば、明暗や立体感、キャラの迫力を重視した新映像版として再編集されるそうです。
このニュースを受け、ファンからはさまざまな反響が巻き起こっています。特に多くの期待が寄せられているのが、話数を半分近くに凝縮することによって、ストーリーのテンポが良くなるのではないか、という点です。
ネット上では「再編集って銘打つからには、脚本も見直しているんじゃないかな?」「魚人島編はストーリーがいいだけに、テンポがよくなれば化ける気がする」などの意見があがっていました。
さらに、再編集によって進化した「作画」も、ファンの期待を大いに高めています。「SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』 魚人島編」のキービジュアルをみたファンからは「キービジュアルいいな! 同じ線画でも撮影が現代的になるだけでだいぶ変わるんだろうなって思った」と、現代の作画技術に好感触を示す声もありました。
また、キャラクターのビジュアルそのものにも高評価の声があがっています。「フカボシ王子がすでにかっこいい!」「しらほしめっちゃかわいくなったな」「ルフィの格好よさが増した」などと美形化に関する声のほか、「魚人島編」の敵キャラである「ホオジロザメ」の魚人「ホーディ・ジョーンズ」のビジュアルについても「強キャラ感出てるな」と、迫力が増していると感じているようです。
そのホーディについて、従来のTVアニメ版「魚人島編」では、ある「改悪」シーンが話題になっていました。それは、ホーディの持つ「人間への恨み」についての場面です。コミックス65巻643話では「リュウグウ王国」の王子「フカボシ」が、ホーディ率いる「新魚人海賊団」のことを「こいつらの恨みには『体験』と『意志』が欠如している!!! 実体のない……空っぽの敵なんだ!!!」と表していました。
フカボシのこの言葉の通り、ホーディは自らの体験や意志を持っていないにもかかわらず、先人たちの「人間への恨み」だけを引き継ぎ、人間たちを憎んでいたのです。その「空っぽ」な点がホーディの恐ろしさを象徴していたわけですが、TVアニメ『ONE PIECE』536話では、ホーディが子供の頃から「人間に虐げられた魚人族の姿を目にしていた」という過去が追加されてしまったのです。
この場面が追加されたことにより、ホーディが人間に恨みを持つという正当性が生まれてしまい、ファンの間では「ホーディのキャラクターがブレてしまった」との声が出ていました。一部からは「改悪」とまで言われてしまったこのオリジナルシーンが、再編集版では変更されるのか注目したいところです。
そのほか「この再編集版で『ドレスローザ編』を観たい」など、過去の他の章も再編集してほしいという意見も見られるなど、再編集版は全体的に大いに期待されているようです。
また、原作で「ジョイボーイ」に関する情報や世界が海に沈むなどの重要な情報が出ていることから、「しらほしはこれからカギを握るキャラになるだろうし、復習を兼ねて観られるの、いいな」と今後の展開に絡め、アニメの放送開始を心待ちにするファンもいます。なお、当初放送予定だった10月27日はドジャースとヤンキースが対戦するワールドシリーズ(日本時間26日開幕)の全試合が地上波で緊急生中継される関係で放送延期となっています。再編集版「魚人島編」は11月3日(日)予定のため、ご注意ください。
※記事の一部を修正しました。(2024年10月25日12:50)
(LUIS FIELD)