続編にファン歓喜←制作会社変更で「話が違うぞ?」 前作との差に物議をかもしたアニメ
アニメの続編が制作されることは、ファンにとって喜ばしいことです。しかし、制作会社が変わったことで作画や作品の雰囲気が前作と異なり、賛否を招いた作品もあります。どのような作品が物議を醸したのでしょうか。
キャラデザ変更に「え、本当に同一人物?」の声も
人気が出たアニメは続編が制作されることが多く、ファンとしてはうれしい限りです。しかし、なかには制作会社の変更によって前作とは大きく雰囲気が変わり、物議を醸した作品もありました。
●『はたらく魔王さま!!』
制作会社が変わったことで物議を招いたアニメといえば、『はたらく魔王さま!!』は外せません。
この作品は、勇者に敗れた魔王が部下とともに異世界のゲートから東京に逃れ、アルバイトをしながら生計を立てる庶民派ファンタジー作品です。魔王を追い詰めた勇者や、魔王と勇者を狙う刺客も異世界から訪れ、バタバタとした日常が繰り広げます。
1期の『はたらく魔王さま!』は、『STEINS;GATE』や『Re:ゼロから始める異世界生活』などを手がけた「WHITE FOX」が制作しました。1期は高品質なアニメーションとテンポの良さが好評で、ファンから高い評価を受けています。
一方、2期の『はたらく魔王さま!!』は、『フリップフラッパーズ』や『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』(1期)などを手がけた「Studio 3Hz」が制作しました。2期は9年ぶりの続編だったこともあり、ファンから1期のクオリティが求められましたが、キャラデザインが変更されるなどして「1期のキャラと同一人物に見えない」と苦言を呈すファンも見受けられました。
ネット上でも、「現代風にキャラデザを変えるのはやむを得ないけど、女性キャラが変わりすぎてがっかりした」「2期の原作は評価が分かれる話だから、無理にアニメ化しなくても良かったのでは……」と、厳しい声もあがっています。
●『七つの大罪 神々の逆鱗』
「週刊少年マガジン」で連載されていた同題マンガを原作とするTVアニメ『七つの大罪』も、途中で制作会社が変わり、物議を醸しました。
本作は、国の荒廃を憂う王女「エリザベス」が伝説の騎士団「七つの大罪」に助けを求め、団長の「メリオダス」とともに、残りの騎士団のメンバーを探す旅に出るファンタジー作品です。
TVアニメは全4期が制作され、1期と2期は『ソードアート・オンライン』や『リコリス・リコイル』などを手がけた「A-1 Pictures」が担当しました。しかし、3期からは『この素晴らしい世界に祝福を!』(1期、2期)や『今日からマ王!』などを手がけた「スタジオディーン」に変更され、制作協力として「マーヴィージャック」が携わっています。1期から4期のなかでも、特にファンの間で議論を呼んだのは3期の『七つの大罪 神々の逆鱗』です。
1期と2期では作画が安定していたのに対し、制作会社が変わった3期ではファンから「作画崩壊」とまでいわれるほどの変化が起きました。なかでも、メリオダスと七つの大罪のひとり「エスカノール」とのバトルシーンの迫力についてファンから指摘されています。1期と2期から観ていたふぁんにとっては物足りなさを感じる場面が多かったようです。
4期では作画が改善されたものの、ネット上では「3期の中盤から作画崩壊がひどくて、観続けるか迷った」「血の色が白になったと思ったら赤に戻るし、顔がなんか違う」などと指摘する声もあがっていました。