『邪神ちゃんドロップキック’』神保町で大暴れ! 闇を抱える天使たち、大丈夫か!?
2020年4月6日より放送が開始されたTVアニメ2期となる『邪神ちゃんドロップキック’』。1期の放送から1年半以上経ちますが、常に新しい取り組みが続いています。今回は、そんな本作品を振り返りつつ、2期1話をレビューします。
神保町を舞台に繰り広げられる、悪魔とゴスロリ少女の死闘と日常!
2020年4月6日(月)より放送が開始された『邪神ちゃんドロップキック’ (ダッシュ)』。フレックスコミックスが運営する「COMIC メテオ」で連載されているユキヲ先生によるマンガ『邪神ちゃんドロップキック』が原作で、4月9日(木)に単行本の最新刊となる14巻が出たばかりです。2018年の夏にTVアニメ1期が放送されて以降、クラウドファンディングやふるさと納税などの新しい挑戦でファンの心をつかみ続けています。
アニメ2期では、TVアニメでありながらAmazonプライム・ビデオで全話一挙配信されるなど、これまでにはなかなか見ない試みも。
物語は、女子大生・花園ゆりねが「邪神ちゃん」を召喚してしまったことから始まります。邪神ちゃんは魔界へ帰るため、分かっている唯一の帰還方法「召喚者であるゆりねが死ぬ」を実現すべく奮闘します。しかしことごとく失敗。でも日々問題を起こしつつも、何だかんだでゆりねとの共同生活を満喫しています。
そして2期1話ではまず、ゆりねが邪神ちゃんを召喚するに至った経緯や出会いが描かれます。普段は、幼なじみであるメデューサをATM呼ばわりするなど邪神ちゃんに問題があって、常識人のゆりねが邪神ちゃんから周囲を守っているという印象の本作品。しかし実は、元々邪神ちゃんは被害者。ゆりねの思い付きで召喚され、帰し方が分からないと放置されているというのが実際のところです。
この理不尽さと、そんな状況でありながら同情はできない邪神ちゃんのクズっぷり、そしてクズなのにも関わらずなぜか憎めない不思議なかわいさ……。この絶妙なバランスが、他作品にはない独特の魅力を生み出しています。そして2期では、新キャラ「ぴの」の登場で1期以上に天界側の闇を感じる展開に。ぺこらにしてもぽぽろんにしても、何かしら闇や問題を抱えている天使たち。大丈夫か天界……!
キャラクターも増えて、今後ますます気になる展開になっていくと予想される『邪神ちゃんドロップキック’』。1期1話のすき焼きに対して2期は焼肉から始まっているところも、ファンへのサービス精神を感じますね! 今期の視聴アニメリストに加えておいて損はない作品です。
(水音)