アニメ『デジモンアドベンチャー:』 ファンも納得の作り込みで新たなスタート
TVアニメ『デジモンアドベンチャー:』がスタートしました。1999年〜2000年に放送された「デジモンアドベンチャー」のリブート版として話題を集めていた同作品には、多くの期待の声が寄せられています。20年の時を経て「デジモンアドベンチャー」はどのような”進化”を遂げたのでしょうか。
SNSで称賛の声。不安をはねのけた完全新作
2020年4月5日(日)からアニメ『デジモンアドベンチャー:』(以下、デジモン:)の放送がスタートしました。同作は1999年に放映された「デジモンアドベンチャー」(以下、無印)の登場人物はそのままに、ストーリーを一新しています。
舞台となるのは私たちの住む世界と同じ、西暦2020年の東京です。主人公、小学5年生の八神太一は、ある日謎のネットワーク障害によって東京の交通網が混乱状態に陥り、その影響で外出中の母と妹・ヒカリが首都環状線に閉じ込められてしまったことを、同じマンションの上階に住む小学4年生、泉光子郎の協力で知ることになります。
いてもたってもいられず現場へと向かう太一は、改札を抜け駅構内の階段を駆け上がる途中で、突然ネットワークの世界へと導かれます。異空間で太一の名前を呼ぶ声の主は、ネットワークの世界に生息する生命体“デジモン”(デジタルモンスター)で、今後太一のパートナーとなる「アグモン」の幼年期「コロモン」でした。
アグモンの話で、東京で起きているサイバーテロの原因が他のデジモンにあることを知った太一は、事件解決に向けてアグモンと共闘することになります。
オリジナル『無印』の放送から約20年の時を経た『デジモン:』の世界では、放送当時より“デジタル”が進化している部分を多く見つけることができます。
第1話「東京デジタルクライシス」では、登場人物がモバイル端末を使いこなし、東京を襲った災害に関するSNS投稿があふれるシーンが描かれましたが、現実世界の放送日でも、「デジモン」はTwitterでトレンド入りを果たしています。
投稿の多くは称賛の声です。「進化シークエンス」や「バトルシーン」の作り込みは、過去作の同様のシーンを知っていてもなお、高揚感や興奮を誘うほどに凝っています。そして、第2話のタイトルとして「ウォー・ゲーム」の告知。2000年に公開された『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を思い起こさせるキーワードに、『無印』からの多くのファンも期待せざるを得ない展開となっています。
シリーズ最新作『デジモン:』は、放送前から大きな期待が寄せられると同時に、『無印』当時と制作環境が大きく異なることから内容を不安視する声もあがっていました。しかし、フタを開けてみれば、『デジモン:』はそのような不安をはねのけ、幅広い世代のファンに受け入れられる作品として快調な滑り出しを見せたといえるでしょう。
(マグミクス編集部)