「僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ」←本当? もっと活用できた武装あるやん!
おなじみ「RX-780-2 ガンダム」には、実にさまざまな武装が用意されていました。そのなかでも、本体に組み込まれ、もっと有効活用できそうにも関わらず、アムロがほとんど使わなかったものがあります。なぜ使われなかったのでしょうか。
もっと活用できたであろう武装、それは60mmバルカン
『機動戦士ガンダム』で主人公の「アムロ・レイ」が乗る「RX-78-2 ガンダム」には、さまざまな武装が用意されていました。
戦艦の主砲並みの威力で敵を狙撃する「ビーム・ライフル」、接近戦でザクを真っぷたつにする「ビーム・サーベル」、大型のロケット弾を撃ち出す「ハイパー・バズーカ」、デカい鋼鉄球をぶつけて敵を押しつぶす「ガンダム・ハンマー」に「ハイパー・ハンマー」など、用途も種類もさまざまです。
そのようなガンダムの武装のなかで、もっと有効活用できたであろう武装が存在します。それはガンダムの頭部に内蔵された機関砲「60mmバルカン」です。
口径60mmというのは、どれ位の数値なのでしょうか。現実の攻撃機「A-10 サンダーボルトII」が戦車などを撃つために使う機関砲「GAU-8 アヴェンジャー」で30mmですから、その2倍となります。
ガンダムの60mmバルカンには近接防御用という設定があるものの、その威力は折り紙付きです。第5話「大気圏突入」で敵MS「ザク」をハチの巣にし、第33話「コンスコン強襲」では「ドム」の顔面を粉砕しています。後の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では「νガンダム」の60mmバルカンが、当時の主力機である「ギラ・ドーガ」を撃墜していました。
両手がふさがった状態でも撃てるのは大きなメリットでしょう。例えば、つばぜり合いや組み合いの際に敵のモノアイを一撃するような使い方もできたはずです。前述したようなヤバい武装を持つガンダムが目つぶしまで仕掛けてくるのですから、ジオン兵のプレッシャーたるや相当なものになったことでしょう。
アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン』(2001年)が稼働し始めた初期のころ、その対戦シーンにおいては、攻撃された側の画面にアラートが表示されることを利用し、相手をかく乱するために60mmバルカンをばら撒くフェイント的な使い方もされました。
遊びであるゲームでさえこれなのですから、命がかかった戦場ならいくらでもえげつない使い方を思いつけたはずです。では、なぜ60mmバルカンはそうした運用がなされなかったのでしょうか。